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あったかい、卓の大きな掌。

久しぶりに触れたその体温に、とても安心した。

もしもいま言ってしまったら、彼はどんな顔をして、どんな言葉を紡ぐのだろう。
なんとなく、容易く想像はつく。
でも、もし、その容易い想像と違ったら…

目を閉じている彼の、長い睫毛を見つめる。

どうしたらいいんだろう。
こうしている間にも、宿った小さな奇跡の呼吸は続く。

(なんだか、うそみたい)


卓に握られた左手はそのままに、右手で下腹をやさしくさする。
姿がみえないからこそ、自分でも、まだ信じることができずにいる。
ただただ、ふわふわした気持ちだ。


自分がこんな気持ちじゃ、やっぱりまだ、言えないな と思った。





(ごめん、卓ちゃん)
(不安だよね、ごめん)





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ななせ - コメント失礼します!とても面白いです!!中島選手大好きなんで更新いつも楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2017年9月8日 22時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まいち | 作成日時:2017年8月11日 10時

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