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特に、野球の面でも私生活の面でも大先輩の面々からの言葉は、かなり響いたのだった。
「自分の人生なんだから、気にせず自分が決めたらいい」
「きっといろんな心配してるんだろうけど、俺らも実際いろんな心配しちゃったけど、とりあえず確かなのはね卓、おまえを応援してる人なんてマジで五万といるし、それはこの先も同じだと思うよ」
「卓はマジメだから、考えすぎちゃうところありそうだけど、思ってるほど難しいことないから。みんなそうやってきたから」
「いろんなこと言う人もいるだろうけど、卓が変わんなければ、きっとずっと大丈夫だとおもう」
そうして出した答えは、
シーズン途中ではあったが、
この出来事を公にする ということ。
それは、彼女とお腹の子を守る ということに対しての、あらためての決意でもあった。
もちろん野球だって、今まで以上に、チームのためにも自分のためにも 頑張ろうと誓って。
…その時の感情を、不意にぼんやり思い出す。
「性別はわかったほうがやっぱね。今後いろいろとね、あれこれしやすい」
「あ〜わかる〜。絶対それ」
「お祝いとかね、あれこれね。…ちょ、お父さん?聞いてんの」
ぼんやり思い出し中の俺の肩を、鍵谷がトントン叩いた。
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ななせ - コメント失礼します!とても面白いです!!中島選手大好きなんで更新いつも楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2017年9月8日 22時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいち | 作成日時:2017年8月11日 10時