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阿鳥side
目の前で笑い出すAちゃん。
残念ながら手で顔を覆って笑っているので顔は見えなかった。
いつになっても彼女の笑いが止まないので何だか恥ずかしくなっていた俺は慌てて止めに入るも時すでに遅し。
完全にツボに入った彼女は俺に謝りながらも
ずっと笑っていた。
漸くして笑いが止まった彼女を見てみると、
相変わらずの無表情だったけれど目には涙が溜まっていた。
阿「そんなに面白かったわけ？」
なんだか一本取られた気がして急に不機嫌になる。
きっと彼女のが移ったのだろう。
『えぇ、本当に。なんか元気出ました。有難うございます。』
律儀にお礼を言うAちゃんは本当に真面目なのだろう。
音子ちゃんにも少し見習って貰いたい。
阿「それはよかった…じゃなくて！怖い顔してたからやったのに！」
ついお礼を言われて、どういたしましてと言う気持ちで返そうとしたけれど、本来の笑顔を見るというのを果たせていなかった事に気付く。
…まぁ元気出たなら良いか。
『え、怖い顔なんてしてませんよ。』
いや、あれはどう見ても怖かった。
彼女は凛々しい顔をしているから威厳があるというかなんというか。
更に凛々しくなったというか、とにかく、…うん、怖い。目もキリッとしてるし。
阿「してた。目で人を殺 せそうだったよ。」
『それは先輩もです。』
阿「えっ！」
予想もしてなかった一言に思わず変な声が出る。
現世でもホテルのコンシェルジュをしてる俺は、
接客には手を抜かない様に普段から表情を柔らかくしている様に心がけているつもりだった。
でも周りからは怖く見えるようだ。
だいぶショックだったりする。
その後も2人で食堂を掃除しながら話をした。
Aちゃんは出来るオンナというやつで
仕事が早くて予定より早めに掃除が終わった。
時計を見てみると交代の時間まで15分程あった。
んー、することも無いなぁ。…あ。
あれだけ笑わせたんだ、今度こそは。
そう思った俺は笑顔の練習をさせる事にした。
最初の方こそ、嫌そうにやっていたAちゃんだが
だんだん楽しそうに見えた。
それでも表情は変わらなくて。
気がつくと交代の時間。少し残念に思ったけど仕方あるまい。
次は誰だったかな。
そう思いシフト表を広げた。
ええと…音子ちゃんか。
確認し終えた俺はふと、Aちゃんを見た。
その時。
Aちゃんはこっちをみて、
ふっ、と笑みを浮かべた。
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かまぼこ(プロフ) - miuさん» コメント有難う御座います！これからどんどん大外さんの沼に引っ張っていきますからね。笑 (2021年7月4日 17時) (
レス) id: 874a5f90bb (このIDを非表示/違反報告)
miu - 面白い！夢主ちゃん可愛い…大外さんも好きになり始めている私がいる、だと？続きが楽しみですねぇ！！ (2019年6月4日 14時) (レス) id: 48990d20a5 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - ゆめみさん» 大変嬉しいお言葉有難うございます…！これからも頑張って参りますので何卒宜しくお願い致します！ (2019年3月14日 1時) (レス) id: 6ddc4faae6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - すごく面白いです!!!! 続き楽しみにしてますね！更新ファイトです♪頑張ってください！ (2019年3月4日 22時) (レス) id: 00e2acef5f (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - ちえさん» 有難うございます…！可愛らしく思って頂けて嬉しいです！これからも宜しくお願い致します！ (2018年8月25日 16時) (レス) id: 6ddc4faae6 (このIDを非表示/違反報告)
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