14 ページ16
大｢…なに？｣
『私を殺 そうとしたから殺 したの？』
大｢そうだよ。彼氏は浮気じゃなくてストーカーだってことも女に伝えてなかったし。それじゃあAが一方的に悪いみたいじゃないか。｣
『2人が殺 そうとしてるのを私にいえば良かったんじゃない？そしたら聖生が殺 さずに済んだじゃない…。』
大｢でもAは、自分の事を友達が殺そうとしてますよって言われたらどう思う？少なくともいい気はしないだろう。それに、お人好しな君の事だ。話し合おうとでもすると思ってね。｣
『…。』
大｢図星だろう？相手は2人で殺 しにかかってるのに話し合いで解決なんて無理な話だ。でもそうするとAが危ない。だから殺 すのを選んだんだよ。｣
聖生はベッドに寝ころぶ
大｢男の方はまだ殺 してない。でもAにストーカーしてたんだ。簡単には死 なせてやらない。｣
『もういいって…。これ以上人を殺 さないで。』
大｢でも『いいから。』……分かったよ。Aがそういうなら…。｣
彼はやれやれと態とらしく眉間に手を当てる。
『うん…有難う。』
そっと聖生の頭を撫でた。心做しか嬉しそうだった。
大｢あ、そう言えばデートの約束してただろう？｣
『うん。水族館に連れてってくれるって言ってた。』
大｢そう。僕、結構楽しみだったんだよ。邪魔者は消したし、Aと会うって思ったらストレスも吹き飛んだ。…なのに…。｣
そこまで言うと急に腕で顔を覆い喋らなくなった。
『…どうしたの…？』
大｢いきなり、居なくなるから…。電話も出ないし…。｣
『…ごめんね…』
大｢どうして居なくなったの…。ちゃんと待ってたのに…。雨の中で…。｣
少し声が震えていた。
『本当にごめんね…。でもどうしてここに来たかまだ分からないの…。ただ、何か大切な事をすっぽかしている気がしてた。』
大｢……。｣
『本当にごめんね…。』
聖生の手を握る。彼の手は冷たかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かまぼこ(プロフ) - miuさん» コメント有難う御座います！これからどんどん大外さんの沼に引っ張っていきますからね。笑 (2021年7月4日 17時) (
レス) id: 874a5f90bb (このIDを非表示/違反報告)
miu - 面白い！夢主ちゃん可愛い…大外さんも好きになり始めている私がいる、だと？続きが楽しみですねぇ！！ (2019年6月4日 14時) (レス) id: 48990d20a5 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - ゆめみさん» 大変嬉しいお言葉有難うございます…！これからも頑張って参りますので何卒宜しくお願い致します！ (2019年3月14日 1時) (レス) id: 6ddc4faae6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - すごく面白いです!!!! 続き楽しみにしてますね！更新ファイトです♪頑張ってください！ (2019年3月4日 22時) (レス) id: 00e2acef5f (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - ちえさん» 有難うございます…！可愛らしく思って頂けて嬉しいです！これからも宜しくお願い致します！ (2018年8月25日 16時) (レス) id: 6ddc4faae6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
