機械仕掛けの世界で君を想う1 ページ10
ふと目を開けたら全く見たこともない世界が映っていた。
いや、訂正しよう。
どこか見覚えのある建物だが、どれも蒸気機関でできたような…まるでコード・リアなんちゃらというゲームなどで見たことのあるスチームパンク的な世界と言えば良いのだろうか。
とりあえずそこに、まるでコスプレか!とツッコミたくなるような恰好で私は立っていた。
目の前には大きな時計塔。隣にはなぜかとてつもない美形な銀髪ストレート&長髪の青年。
誰?
とりあえず、現代社会に生きる私は、知らない人に話しかけるなんて危ないことはしない。
シュンシュンと音をたてる謎な街並みも、人でごった返している。この中に紛れて散策すれば、次の行動は決まるだろう。
現実的な判断を下す一方で、こんな適当な流れなのは、きっと夢の中だからだろう。
そんなメタなことを考えながら歩きだそうとした。
その時。
隣の彼は手首をつかんで私を引き留める。
「どこに行くの?」
とてもブラックな笑顔だ。
「えーと。あの、すみません。どちらさまですか?」
いくら顔が良いとはいえ。
彼は某iドリッシュセ〇ンから飛び出してきたRe〇ーレのあの方の様なお姿だとはいっても。
「なんて悲しいことを言うんだ。ずっと一緒に居たと言うのに。」
いやいや、綺麗なお顔…とか言っている場合ではない。
ご尊顔が近づいてきてむしろ怖い。
「というか、突然どうしたの?」
正論である。むしろ知り合いに突然他人のようにふるまわれたらそりゃ驚きだろう。
「いや、ごめんなさい。私なぜか全く記憶なくて。むしろ目を開けたらここに立っていたというか。」
綺麗な青に光るお目目をぱちぱちしてぽかんとこちらを見る彼。くそ、かわいいかよ…。
「え?じゃあ、今日までの生活全て…?」
悲しそうな顔。訂正する。かわいいとか言っている場合じゃなかった。
すまん美形な兄さん。知り合いどころじゃなくてデートの最中だったか。
現実、私のような顔面偏差値でこのような美形とデートできるわけがない。
ただこんな変な恰好をしているのだ。きっと自分の見た目も変わっていることだろう。
そう思い、チラリと横の店のガラスに映る自分を確認する。
…よし。ブな私ではない。ちゃんとアニメ調だ。かけ離れてはいないけど、この兄さんと並んで歩いて刺されそうなレベルではない。
「ごめんなさい。私、あなたの名前どころか自分の名前もわからなくて。」
ズン。。さらに悲壮な表情にさせてしまった。
すまない。。
機械仕掛けの世界で君を想う2→←*作者の部屋(読み飛ばしてください。。)
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナ(プロフ) - 龍さん» わー!嬉しい*\(^o^)/* ありがとう〜時間作ってがんばることにする。でもまだワンピの方の龍のリクエストも書けてないっていうね…笑 ルフィだったかな? (2017年6月10日 14時) (レス) id: 86f63bd068 (このIDを非表示/違反報告)
龍 - 読んだよ―!気長に続き待ってるww (2017年6月10日 14時) (レス) id: 59c104e2eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナ | 作成日時:2017年6月8日 20時