悪女に嵌められた。【転スラ】

｢比べっ子｣ ページ32

視点無し



『お取り込み中でしたか?』

｢いや､そういう訳ではないが…。それよりどうした?｣



リムルは視点をエイレーネーから､エイレーネーの荷物であろうカバンなどに目を移した


そして､ふと嫌な予感がした



『私､バイト先をみつけまして。そのバイト先が住み込みありらしいので､その言葉に甘えて住み込む予定なんです。

まあ､結論から言うとあの部屋から出ていきます』


｢あぁ､そっか…?｣



リムルの嫌な予感は当たらなかったが､想像の斜め上を行く報告をされた。

まさか､貸している部屋から出ていくなんて。




｢仕事なんて俺に相談したら良かったのに。｣


『結構お世話になっている身ですし。』




エイレーネー本人はリムルと関わる機会を意地でも無くそうと､まずは住むところに目をつけた

住むところもここからかなり遠いので､会う機会も少なくなるだろう…と考えた




『それに､私は魔国連邦のことを全く知らないのに(嘘)仕事なんて出来ませんから。

私は幹部の方と比べて､特別に出来ることなんてありませんから。』



｢……｣




言い返す言葉がなかった


確かにエイレーネーの言った通りだ。


エイレーネーはここに来て日も経ってない

そしてまだ実力も見れていない



しかし


｢他と比べなくても､エイレーネーには自分自身のいい所があると思うが…?それに才能なんて直ぐに開花する訳でもない。

でも､エイレーネーがそうしたいならそうすればいい。

くれぐれも体を大切にしろよ?｣


『…!御意』




エイレーネーは報告を終えると､荷物を持ち部屋のドアノブに手をかけた。



『では､失礼しました。』



もう会わないことを願って。





次回予告 バイト先を見つけた理由が明らかに!?

そしてエイレーネーの才能は…？


次回 ｢家族｣



デュエルスタンバイ☆


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