｢星が見えない夜｣ ページ15
リムルside
｢あっ!いました!｣
静かに2人でクレープを食べていると､遠くからシオンが来た
あの反応からして､俺たちのことを探していたのだろう
｢シオンか?どうかしたのか?｣
｢今日の宴でシュナ様が服をある程度用意してくださったので､もうそろそろ準備を､と思いまして｣
｢ありがと…ん?まだ昼だぞ?早くないか?｣
｢エイレーネー様の場合時間がかかると思ったので｣
『え？私ですか?』
そういえば言ってなかったな
今日の宴はエイレーネーが加わることも兼ねて､少しばかり大きな宴となる
それにシュナが意気込んでいたから､多分衣装選びに時間がかかるのだろう
暫くはエイレーネーは着せ替え人形となる
一言で言うなら､可哀想だ
｢シオン､それより名前ぐらい言わないとエイレーネーが混乱してるぞ?｣
｢まあ､忘れていました!
私はリムル様の第一の秘書のシオンと申します!
よろしくお願いしますね｣
『秘書ですか!こんなに綺麗な方が秘書とは､リムル様もさぞ鼻が高いでしょうね』
｢ｱﾊﾊ…｣
エイレーネー､騙されているぞ
シオンは動いたらダメなんだ
見た目だけが良いんだ
そう､見た目だけ!!
｢ささっ!シュナ様がお待ちです!
リムル様はゆっくりしていってください｣
『え､ぁ…はい』
｢頑張れよ…｣(苦笑い)
シオンに背中を押されて､仕方がなく行くエイレーネー
さりげなく別れ際に俺に手を振ってくれた
そしてほんの少しだけ微笑んでいる顔が布からちらりと見える
つい､俺も振り返した
へ…?振ってくれた?
そして微笑んだ?
さっき､そんな親しくないからとか言ってたけど…
｢意識するじゃん…｣
手の力が抜け､クレープが落ちた
_______
_____
『宴って､光とか明るいんですよね?』
｢当たり前ですよ!宴ですからね!｣
『そっかあ…』
｢どうかしましたか?｣
『ううん､少し星が見にくくなるなぁって』
星は明るいと見にくいから。
次回予告 宴で新たな出会い。
エイレーネーが疲れでバグる
次回 ｢ｳﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍ｣
お楽しみに✩
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀狐 - めっちゃ面白かったです！┏(┏ .-. ) ┓ (2022年12月28日 17時) (
レス) id: 3b481c62df (このIDを非表示/違反報告)
リライアレ - まだまだ序盤しか見てないのですが、それでもめっちゃうずうずと面白さでしにそうでした......()こういうの書ける人は神です!!(転スラの小説書いてたけど打ち切りにした奴)無理しすぎず、頑張ってください!! (2022年1月18日 23時) (レス) @page14 id: 663f0e6595 (このIDを非表示/違反報告)
ミサンガ(プロフ) - あの…面白くって一気読みしたのですが、何故か続編に行けません… (2021年12月3日 5時) (レス) @page50 id: 36cd6551f0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - メッチャ面白かったです！今までの悪女のやつとは、また違った面白さがありました！これからも頑張ってください！ (2021年11月4日 0時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃおもしろかったです！こういうのを思いつく作者さんはマジ尊敬します。頑張ってください！ (2021年9月20日 18時) (レス) id: 4e04052b96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらげ。 | 作成日時：2021年4月26日 23時
