〇 ページ33
僕らは今アメリカにいる。
アカデミー賞授賞式でパフォーマンスする為だ。
本番30分前、いつもの様に最高のステージにするため、披露する曲を口ずさみ喉を作る。
そんな僕の横でJHヒョンも発声練習をしている。
気がつけば、いつの間にかメンバー全員、歌い始め、楽屋は賑やかになっていて、周りのスタッフが僕たちを可笑しそうに眺めている。
そうやって皆で一通り発声し喉を作ったあと、JNヒョンが
「ヤー、どうしていつもこうなるんだ」
と笑いながら話している。
いつもと変わらない日常。
だけど、いつもと一つ違うことがある。
「うちのマンネはいつも以上に張り切って歌ってたように僕には見えたよ」
とJHヒョンのからかいを含んだ声がする。
するとJMヒョンもそれに乗っかって
「Aちゃんの前でいい所みせないとだもんね」
と同じように僕をいじってきて、他のメンバーもからかいを含んだ目で僕のことをみている。
ムッ。完全に遊ばれてる。
そんな皆に照れているのを隠しながら対抗する。
「何言ってるの!
いつもと同じだよ!」
「あー!グク赤くなってる。可愛いー!」
THヒョンの追い打ちに僕は堪らなくなってブスっと顔を背けた。
「ハイハイ。そんなに必死に否定して。
ますます怪しいな。
だけど、まぁそういう事にしておいてやるよ」
拗ねる僕を見てYGヒョンがソファーに座りながら笑いを噛み殺したような声でそう言った。
「もうすぐ本番だよ。ほら、みんな行くよ」
まだまだからかいたいヒョンたちを窘めるようにRMヒョンが話を逸らしてくれた。
そんなヒョンに感謝しながら、僕も皆の後について会場袖へと移動して、頭を切り替え集中する。
さぁ、最高のパフォーマンスをしよう。
君に誇れるぐらい。
798人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優(プロフ) - とても読んでて楽しかったです!続きのパスワード教えて欲しいです! (2022年2月8日 12時) (レス) @page37 id: 95db141eb0 (このIDを非表示/違反報告)
美加莉(プロフ) - さくらさん» あ!そうなんですね!!いえいえ、全然大丈夫です!ご対応ありがとうございました😭 (2021年11月23日 21時) (レス) id: d0142f9e8a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 美加莉さん» すみません!最初に小春という名前で始めた名残で一旦、小春という名前で書いて後で名前変換できるようにしています。ですが、所々出来ていなかったみたいです。サッと直しましたが多分まだ直せていない部分があると思うので、時間がある時に見直して直していきますね。 (2021年11月23日 21時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
美加莉(プロフ) - いつも楽しみに拝見しています!一つ質問なのですが名前の小春というのは主人公の名前なのでしょうか? (2021年11月23日 21時) (レス) @page17 id: d0142f9e8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2021年11月15日 19時