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駐車場に着いてすぐ、ユリさんが運転する車に乗り込む。

ユリさんは、そんな私の目をルームミラーで捉え、いつものように挨拶してくれる。

「おはようA」


「おはようございます。ユリさん」

私が挨拶を返すとユリさんはゆっくり車を発進させた。

「お昼過ぎには着く予定よ」


「分かりました」


ユリさんに返事を返してから私はイヤホンを耳につけ、グクの歌声聴きながらを目を閉じた。

「……A……A!着いたわよ」

ユリさんのその声にハッと意識が戻る。

「よく眠ってたわね。
さぁ、彼が待っているわよ。
早く降りなさい」

ユリさんに促されて車の外に出る。
目の前には2人で過ごすには十分過ぎる大きさのコテージ。
そしてコテージを隠すように取り囲んでいる木々が目に入る。
コテージの周りには私達以外誰もいない。
ただ、鳥の鳴き声と木々が揺れる音。
ゆっくりした時間が流れている。

「A!」

この中で私を呼ぶ声が響き渡った。

声の方を振り返る前に背後から抱きしめられる。

「逢いたかった」

耳元でグクの切なげな掠れた声が耳元で聞こえた。

そんな彼の声に釣られるように私は頭1つ分上にあるグクを顔を見上げる。

彼の甘さを含んだ目と視線が合う。
そして、彼の顔がゆっくり近づいてくる。

彼は私の唇に優しく触れるだけのキスを落とした。

「こら!
2人だけの世界に入らないの。
荷物を中に入れるわよ」

そのユリさんの声に現実に引き戻される。
彼はバツが悪そうな顔を浮かべ私を抱きしめていた手を名残惜しそうに離して、車から荷物を運び出した。

私は離れた温もりに寂しさを感じながらも彼と一緒に荷物をコテージの中へ運んだ。

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さくら(プロフ) - ユランさん» 初めまして。コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、commuのメッセージから連絡お願いします。 (2022年1月19日 11時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
ユラン(プロフ) - はじめまして!コメント失礼致します。ぜひafterのパスワードを教えて頂きたいのですが、どうしたら良いでしょうか? (2022年1月19日 1時) (レス) id: 3577ee91eb (このIDを非表示/違反報告)
みずみず(プロフ) - さくらさん» 了解しました!ありがとうございます!! (2022年1月10日 19時) (レス) id: b6d5e43889 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - みずみずさん» コメントありがとうございます。commuのメッセージから連絡頂けると有難いです。 (2022年1月10日 18時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
みずみず(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いております。secondやafterのパスワードなどは、どこで教えて貰えるのか教えて下さると幸いです。 (2022年1月10日 9時) (レス) id: b6d5e43889 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2021年11月3日 19時

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