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「A。お疲れ様」
出番を終え、舞台裏に捌けるとユリさんが声をかけてくれる。
始まる前、緊張していたけれど司会者のアットホームな雰囲気に助けられ、何とか無事終えることが出来た。
ユリさんの声に緊張が溶け、ホッと一つ息をつく。
このまま休みたいけど、まだ撮影が残っている。
頭を切り替え、撮影に戻るため足を進めた私を
ユリさんが呼び止めた。
どうしたんだろう？
疑問に思いながらユリさんの方を見る。
「さっきプロデューサーに確認したらもう少しでBTSの出番だそうよ。
BTSの出番が終わるまで、ここに居てもドラマの撮影には間に合うわ」
ユリさんの予想外の言葉に内心驚く。
ユリさんはお互い忙しくて中々彼と会えていないのを知っていて、
少しでも私が彼の姿を見ることが出来るようにしてくれたのだ。
その優しさに撮影の事を少しの間忘れることにして
ユリさんの好意に甘える事にした。
私とユリさんは邪魔にならない会場の端の方の目立たない場所に移動して彼の出番を待つ。
数十分後、BTSの出番が始まった。
彼はメンバーと共にキラキラした笑顔を浮かべながら司会者と息のあったトークを展開している。
今の彼は私と過ごしている時とは違うアイドルとしての顔をしている。
今の彼はファンのものだ。
彼は私の夫だけど、決して私だけの物になってはくれない。
そう思うと、心の奥底に閉まった醜い感情が溢れ出してしまいそうになる。
トークが終り、曲が流れ始めた。
会場の大きなモニターにダンスをしながら笑顔で楽しそうに歌っている彼の姿が映し出されている。
会場に彼の歌声が響き渡る。
あぁ、やっぱり私は彼の歌声が好きだ。
大人になってあの頃よりずっと洗練されたものになった。
だけど、その透き通る歌声はあの頃のように私の心を捉えて離さない。
そして、その歌声は思い出させてくれるのだ。
私だけが知っているグクの姿を。
始まる前に感じていた負の感情はいつ間にか無くなっていて、モニターに映るグクの姿を見ながら静かにその歌声に聞き入る。
そして、モニターからグクの姿が消えた頃、私はそっと熱気に包まれた会場を後にし撮影に戻った。
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さくら(プロフ) - ユランさん» 初めまして。コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、commuのメッセージから連絡お願いします。 (2022年1月19日 11時) (
レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
ユラン(プロフ) - はじめまして！コメント失礼致します。ぜひafterのパスワードを教えて頂きたいのですが、どうしたら良いでしょうか？ (2022年1月19日 1時) (レス) id: 3577ee91eb (このIDを非表示/違反報告)
みずみず(プロフ) - さくらさん» 了解しました！ありがとうございます!! (2022年1月10日 19時) (レス) id: b6d5e43889 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - みずみずさん» コメントありがとうございます。commuのメッセージから連絡頂けると有難いです。 (2022年1月10日 18時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
みずみず(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いております。secondやafterのパスワードなどは、どこで教えて貰えるのか教えて下さると幸いです。 (2022年1月10日 9時) (レス) id: b6d5e43889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年11月3日 19時
