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「グク。何か食べる？
パーティーで出てる物は全部美味しいよ」
「うん。軽く食べようかな。
Aはどれがオススメ？」
「うーん。
あ！このキッシュとか美味しそうだよ」
夢中で料理を食べている横で聞こえてきた会話にまさかと思って横を向くと、そこにはAの姿が。
しかも、なんと彼女の夫であるジョングクさんまで居るでは無いか！
ちょっとまって！やばいやばいって！
驚きから、持っていたお皿を落としそうになる。
これは呑気に食べている場合ではない！
予想外の出来事に理解が追いつかなくて意識が遠のきそうだ。
彼女は女優として活動するようになってからパーティーに参加する事もなかったのに何故今年は参加しているのだ！
そもそも二人が何故日本にいるのかという疑問が混乱する頭の中を駆け巡る。
彼女達の姿を追って集まる周囲の人の視線が痛い。
自分が見られている訳では無いのに何だか意識してしまって緊張する。
彼女達と違って私は見られることに慣れていないのだ。
どうしよう？
そっと彼女達の傍を離れる？
いや、ここは大人しく存在感を隠してやり過ごすべきか？
私の緊張を余所に楽しそうに会話しながら料理を選んでいる二人。
仲睦まじいその姿に美男美女の会話。
ファンが喉から手が出るほど聞きたい彼女達のプライベートの会話が聞けるのだ。
気にならないはずが無い。
幸い韓国語を大学の時に学んだからある程度話している内容は理解出来る。
迷いながらも結局、好奇心に負けた私は息を潜めてその場に留まることに決めた。
「美味しいね。グク」
「本当だ。美味しいね」
「レシピ聞いて今度作ってみようかな」
「A作ってくれるの？」
「作り方教えて貰えたらね。
今度、一緒にアメリカで過ごせる時に作ってみる。
ほら、あっちのマンションには備え付けのオーブンがあるから高温で焼けて美味しく出来ると思うの」
「次は一緒に過ごせるだけじゃなくてAが作る
キッシュまで食べられるのかと思うとワクワクする」
そう嬉しそうに彼女に声をかけるグクさんの瞳は甘く妻のことが可愛くて仕方がないのだと語っていて、私は目が釘付けになる。
なるほど。
彼は彼女を相当、溺愛していると見た。
こんな風に愛されていたら幸せだろう。
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さくら(プロフ) - Sanagi1618さん» パスワードを送りましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年7月5日 11時) (
レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
Sanagi1618(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。宜しければパスワードを教えていただけるでことは可能でしょうか？ (2022年6月30日 23時) (レス) id: 772ebad025 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 柚さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - annalove4752さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。楽しくて一気に読ませていただきました。宜しければ続編のパスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2022年6月26日 21時) (レス) @page50 id: 6c04f8286c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2022年1月3日 22時
