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「グク、グク達の曲にButterflyって曲あるでしょ？」
「うん。armyにも人気の曲だね」
「グクに再開する前ねよく聴いてたの。
こうやって二人川を見つめたのは自分が作り出した都合のいい夢だったんじゃないかって。現実には起こっていなくて、グクの存在もあの時間も本当は幻だったのかもって」
静かに私の話を聞く彼と目が合う。
彼の真剣な瞳に心配しないでと安心させるように微笑む。
「グクと過ごしたあの時間が記憶が綺麗過ぎるものだったから。言葉では言い表せないほど大切なものだったから。
再開するまで結構本気でそう思っていたんだよ」
話しながら彼の肩に頭を預ける。
彼と今一緒にいられる。
当然のように思ってしまうけど、当たり前じゃない。
とても凄いことだ。
「今は一緒にいられる。
こうやって手を繋いでグクに寄りかかれるぐらい近くに」
「キスも直ぐに出来るぐらい？ほら」
その声にグクを見上げると目尻を和らげた彼が一つ唇にキスを落として直ぐに離れていく。
目が合えば、少し照れくさくて二人静かに笑い合う。
「幸せだね。幸せ過ぎて怖いぐらい。
いつか、全て夢だったんだよって言われそうで怖い。
幸せなのに何でだろうね」
Butterfly
逢えない時間には過ごした時間が幻だったのではないかと思った。
今は幸せなこの時間が一瞬のうちに儚く消え去って行くのではないかと不安に襲われる。
「A。不安になったら言って。
現実だよって何回でもAの元に伝えに行くから。
Aが嫌になるほど抱きしめて離さないから」
「ふふ。直ぐに来てくれる？」
「うん。出来るだけ。
仕事があっても直ぐに片付けて会いに行くよ」
時が進むのが怖い。
この幸せな時のままで止まっていて欲しい。
「未来は予想外の連続かもしれない。
漠然とした不安が芽生えて怖くなることもあるかもしれない。だけど、僕は時が進むのも悪くないと思うんだ。
あの頃は出来なかった事が今は出来るし、してあげられるから。
Aの近い所にいることができる。不安なときは、いつでも飛んでいって抱きしめてあげることもできる。
子供の時、再開する前には出来なかったことが堂々と出来るんだ。Aの夫ととして。
マイナスなことがおこったら、それ以上にプラスの事を増やすために、Aを笑顔にするために努力するよ。
こんなふうに」
彼が私から身体を離して、ズボンのポケットに手を入れる。
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さくら(プロフ) - Sanagi1618さん» パスワードを送りましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年7月5日 11時) (
レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
Sanagi1618(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。宜しければパスワードを教えていただけるでことは可能でしょうか？ (2022年6月30日 23時) (レス) id: 772ebad025 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 柚さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - annalove4752さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。楽しくて一気に読ませていただきました。宜しければ続編のパスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2022年6月26日 21時) (レス) @page50 id: 6c04f8286c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2022年1月3日 22時
