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姉とこうして久々の時間を楽しんでいるとテーブルに置かれていた姉のスマホが着信をつげる。
「ごめん。ユリさんからかも。出ていい？」
そう聞いてくる姉に頷いて出るよう促す。
スマホを手に取って通話相手を確認しパッと明るい表情になった姉は直ぐに電話に出た。
その姿に相手が誰であるか簡単に想像がつく。
「もしもし？グク？」
ほら。やっぱり。
「うん。奏と一緒にいるよ」
韓国語で話しているけど、僕も義兄さんと連絡を取り合うようになって韓国語を勉強したから話している内容は分かる。
(義兄さんは英語とか日本語でコミュニケーションを取ってくれるから韓国語を勉強する必要性はなかったけど、いい機会だからと韓国語をマスターした)
「……奏に？分かった」
姉が僕にスマホを差し出してくるから素直に受け取る。どうやら義兄さんが僕と喋りたがっているらしい。
��奏くん？アメリカを楽しんでる？��
「はい。お陰様で」
相変わらずいい声をしている義兄さんの声の向こうで、まだ仕事中なのかガヤガヤと賑やかな声が聞こえる。
��良かった。前に言ってたグローブ大学の寮に送ったから今度、一緒にボクシングに行こうね��
姉とは違い活動的な義兄さんは最近ボクシングにハマっているらしく、僕も興味があると言ったら"必要な道具を用意するから初めてみる？"っと誘ってくれていたのだ。
直接僕にメッセージを送ってくれたらいいのにっと思ったけど、義兄さんは姉の声を聞きたかったのだろ。それに、わざわざ仕事中に掛けてきているのだ。本題はそれではないのだろう。
"それからAをスタジオに送り届けてくれるかな。
……本当は僕がAの傍で守ってあげたいけど……��
そう悔しそうに、もどかしそうに話す。
「任せて下さい」
何を話しているのか気になっているのか、こちらをじっと見つめる姉をみながら力強く答えて、スマホを姉に返す。
それから二、三やり取りして電話を切った姉に
何を話してたの？と聞かれたからボクシングに誘われたとだけ言っておいた。
そしたら納得したのか、またフレンチトーストに向き合いはじめた姉。
こんな姉を妻に持つ義兄さんは苦労が絶えなくて大変だろう。離れていても常に目を光らせ続けないといけないから。
(少し可哀想だから後で姉の写真を送ってあげようと心に決めた)
−−−−−−−−−−
タイトル変更しました。
なんか違うなっと思って内容を少し変えたので……
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さくら(プロフ) - Sanagi1618さん» パスワードを送りましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年7月5日 11時) (
レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
Sanagi1618(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。宜しければパスワードを教えていただけるでことは可能でしょうか？ (2022年6月30日 23時) (レス) id: 772ebad025 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 柚さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - annalove4752さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。楽しくて一気に読ませていただきました。宜しければ続編のパスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2022年6月26日 21時) (レス) @page50 id: 6c04f8286c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2022年1月3日 22時
