おうちに帰ろ！__inar

お友達だよ ページ8

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だいちゃんが起きた時に、オレがいつでも駆けつけられるように部屋のドアは基本的に開けっぱなし。



伊｢…？｣


不意になんか気配がしてドアを振り返ってみたら…




伊｢あっ､ちぃ！ごめんごめん、ごはんね！｣


__ クゥン


ああかわいい…


伊｢おいで｣


ヘッヘッて舌を出してお行儀よく待ての姿勢でじっとしてくれるのは、マルチーズでうちのお姫、ちぃ。

本当は、『知 念 侑 李』て名前つけたんだけどね、呼びやすいから、ちぃ。笑
どっちを呼んでも反応してくれるすんごい賢い子！



ちょっと人見知りするけど、仲良くなれば甘えん坊になる。すーぐなる。

今や俺の周りの人や動物には、人たらし動物たらし…


よく出来た子だわまったく、笑







伊｢…どしたの、ちぃ｣



食べるのをやめて、お座りしてオレを見上げる…

それから、その場に伏せをして腕に顔を乗せた。






伊｢……、あ｣



よく見てみれば、ちぃの目線の先には、だいちゃん。

…ふはっ、緊張してやんのこの子。笑




伊｢ちぃちゃん、…今日から新しいお友だちだね｣


__ ､､...


伊｢えぇー、興味無い？｣



ちょっとだけ、だいちゃんを見て、目線を反らせたちぃ。



伊｢…だいきって言うんだよ、ちぃと同い年だからね｣

__ ...、



また目線だけ だいちゃんに向けてる。
…気には､､してくれてる、んだね。笑



人見知りというか犬見知りか。
向こうから寄ってこないと、ちぃはあんま心開かないからなぁ…

……、どーするかネ





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まだ起きそうもないから、とりあえず自分のご飯でも済ましちゃおー


ちぃちゃんは犬見知りするくせに、オレの部屋から動く気ないみたいだしね。笑




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伊｢…ふぁぁ､､ ねむ｣




ご飯も済ませて、そろそろ だいちゃん起きたかなぁって思って部屋に戻ろうとしたとき…





__ ゥゥゥゥウワッフ！！




伊｢…！？｣


やべ、だいちゃん起きた！！


ちぃちゃんは？！、オレの部屋！？





と思って急いで行ってみると、



伊｢…だいちゃん大丈夫だよぉ〜､､｣



案の定、ちぃに向かって威嚇。
ちっちゃいながらも、めいっぱい警戒…

けど、ちぃは気にもしてない様子で、伏せしたまま そっぽ向いてる。




伊｢ごめんごめんっ、一人で怖かったか…、不安だったよねぇ…よしよし。

…ちぃちゃん、ごめんね、ありがとう｣



わしゃわしゃ撫でてやると、ペロってオレの手を舐めてタッタッタッと軽快に部屋を出ていった。



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