心配�� ページ7
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「むー、緑谷くんー？」
「うっ、すみません......。」
「わたしに謝ることはないけどー.........
......痛そう。」
路地裏での戦いで、怪我を重ねてしまった僕。
雄英の廊下でばったり会った可愛先輩に包帯まみれの腕を心配させてしまった。
今回、結果的に皆助かったけど......やっぱり僕はまだまだだ。
オールマイトなら、怪我せずに何百人も救い出す。
誰かに心配されることもなく、むしろ安心をもたらす最高のヒーロー。
その後継者は僕なんだ。
もっと、もっと、頑張らないと。
少しでも早く立派に、強くならないと。
人に心配されるのはまだまだ未熟だっていう証なのかもしれない。
「何故僕はよく知りもしない先輩に心配なんかされているんだ！！！」
「ええっっ！！？」
「わわっっ！！？
......いや、そんなこと思ってそうな顔してるなーって思っただけなんだけど.........
あれ？当たってたの？？」
「いや！！？ハズレですね！！」
突然の大声！！？唐突すぎてビックリした！！
っていうか先輩は僕のビックリした声に更にビックリしてるし！！
ずっと思ってたんだけど、可愛先輩ってすごい個性的な人だよね！！ゆるくてふわふわした感じの！！
自然と空気がゆるんでいく気がする......！！
「そっかー。
ん......でもなんで心配するか、かぁ......。
ようは、なんで緑谷くんに話しかけるようになったのかってことになると思うんだ.........。
あ、ひょっとしてなんだけどね！
なんでか気になったりする？するっ？」
「ちｯｯ......かぃ......！！
ま、まあ......聞い...てもいいですかっ？」
近い近いぃぃ！！
そういやこの人距離感ない人だったね忘れてたよ！！
あとすごい目がキラキラしてて、これは断れないやつ感があった。
先輩は得意げな表情でにんまり笑う。
そしてその表情はすぐに変わることになる。
「いいでしょう！
.........考えたことなかったから今から考える！！
ちょっと待ってて！！」
「いかにも答え用意してありそうだったのに！？」
「ごめん離れるから許して！！」
「いや別に怒ってないですよ！！？」
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作者名：黒川美森 | 作成日時：2020年3月29日 1時
