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なな *さらっと言えるとカッコいい* ページ10

悠太「ちょっと、千鶴さん?うるさいよ。」

春「あ!みーちゃん、今日はそっちの格好なんですね。」

あまりの騒ぎの大きさに隣のクラスから保護者×2がやってきた。

満「そうなの♪やっぱ、こっちのが落ち着くわ。」

くるくるとまわる満は本物の女の子のよう。
女子制服に違和感がまるでない。

あ『ちーづるっ!どうよ、みーちゃん可愛いでしょ?』

満「うふふ〜。」

あ『えへへ〜。』

先ほどから固まっている千鶴に、追い打ちをかけるように囲む。
どこぞのヤンキーかっ、というツッコミがふさわしい感じ。
見た目はかつあげする方とされる方が逆だが。

悠太「あー、そういうこと。」

保護者的ポジションに立っている悠太くん。
目の前で繰り広げられる光景の分析?をしていたようです。

悠太「2人ともその辺にしといたら。そろそろチャイム鳴るよ。」

要「あと、2分だな。満も戻った方がいいんじゃねえか?」

祐希「ほら、千鶴。千鶴ー、ご飯ですよー。」

そう言って、祐希は千鶴の目の前にお弁当(要の)をぶら下げる。

千鶴「わーい!・・・ってオレは犬か!!」

祐希「ごめん。犬じゃない。サル。」

あ『わんちゃんはもっと賢いもーん。』

千鶴「ゆっきー!ツッキーまで〜。ひどいよ・・・」

うぅっと項垂れる千鶴。
その背後では【キーンコーンカーンコーン♪】とチャイムが鳴っていた。
ちなみに千鶴以外は着席済み。

先生「始めるぞ―。おい、橘。席つけ。」

こう注意されたとか。

−−−−−

あ『千鶴、みーちゃんどうだった?可愛いっしょ。』

朝のホームルーム後。
今朝の感想を聞いているよう。

千鶴「びっくりした!人ってあんな変わるんだね。」

祐希「オレもそう思う。昨日、A可愛かったし。」

あ『は?』

祐希「化粧してたでしょ?まあ、オレは今のAの方がいいけど。」

あ『あ、ああー!もー、気付いてたなら言ってよー!!』

バシバシと祐希の背中をたたく、A。
痛そうです。

千鶴「オレ、いること忘れてない?」

話がそれて、1人取り残されてしまった千鶴。
やはり、千鶴といえどこの2人の間に入るのは難しいようです。

あ、ちなみに要を含むクラスの人は(のろけならよそでやれ!)と思っていたとか、いないとか。

*オリキャラ説明*→←ろく *不思議な友人*


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作者名:水憐 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2012年3月18日 16時

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