君と僕。～ずっと一緒～ (ページ38)

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２なな　＊止まらない言葉＊ページ38

そのまま祐希と見つめ合っていたら、涙が出てきた。
なんでアタシが泣くの？
私が悪いのに。
自分勝手で、祐希を傷つけたのはアタシなのに。
全部、全部アタシが悪いの。

あ『・・・っ・・・うっ・・・』

どうして涙が止まらないの？
どうして？

祐希「・・・A・・・」

ほら。
祐希だって呆れてるよ。
どうしてお前が泣くんだって。
悪いのはお前だろって。

あ『・・・うっ、ぐす・・・』

止まらない。

あ『う・・・わああぁぁ、ごめんねぇ、ゆーきぃ・・・ごめん、ごめんなさい・・・あああぁぁ・・・』

止まらない。

あ『全部・・・全部・・・ア、アタシが悪いのにぃ・・・うっ・・・ゆーきに、メ―ワクばっかかけて・・・』

溢れてくる。

この間、祐希は黙って聞いてくれていた。
じっと、アタシの懺悔が終わるまで。
ずっと、聞いててくれた。

いっぱい泣いた。
これでもかってくらい泣いた。

拭っても、拭っても、溢れてくる涙。
それのせいで、手はびしょぬれ。
拭いきれなかった涙が、制服のスカートに落ちている。
髪もぐしゃぐしゃ。
顔が熱くて、パンパンと痛い。
とにかく、今のアタシは見れたもんじゃない。

祐希「・・・落ち着いた？」

嗚咽が納まってきた頃に、祐希が聞いてきた。

あ『・・・うん・・・』

アタシはそれにガラガラの声で答えた。

祐希「そう・・・」

祐希も小さく返事をした。

それから沈黙。

この状況にだんだん恥ずかしくなってきて、何か言わなくちゃと思った。
だけど、顔を上げた瞬間

あ『あ、あのさ、ゆ・・・へっ？・・・』

一瞬なにが起きたかわからなかった。
え？
今なにがどうなってるの？

ものすごく近くにある祐希の顔。
腕が回されて、少し苦しい。

もしかしなくても、祐希に抱きしめられているみたいだ。

あ『え・・・あの・・・祐希？』

話しかけたら、よりいっそ強くなった腕の力。

あ『ねえ、祐希てば。どうし祐希「A。」へ？』

祐希「寂しかった。悲しかった。このまま嫌われたままかと思った。たかが１日くらいでこんなのになるなって思ってもみなかった。」

アタシの言葉をさえぎって、今度は祐希が話し続ける。

祐希「もう無理。離れたくない。離したくない。ねえ、A。オレは・・・Aの事が・・・」

そこまで言ってから、あたしの顔をちゃんと見てこう言った。

祐希「好きだよ。」