君と僕。～ずっと一緒～ (ページ27)

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１なな　＊勝ち負けとかき氷＊ページ27

ラスト１本ということもあってかずいぶんと長くラリーが続いている。
先ほどから幾度か危ない場面があったが、そのたびになんとか繋いでいる。
もう２０往復はしたのでは？
わりと運動神経いい奴らのかたまりなので、ふわふわとただ続いているわけでもない。
素人なりに見ごたえのあるゲームとなっている。

あ『祐希。』

ボールを向こう側に返してからAが祐希を呼んだ。

祐希「なに？」

あ『あれやるよ。あれ。』

祐希「あれ？・・・あー、了解。」

よく分からない会話に、チームの要と茉咲はハテナマークを浮かべている。
他の人には意味不明な会話でも通じているようだ。

要「おい！ボール来るぞ。ボケっとしてんな！」

あ『じゃあ、いくよ？』

祐希「はいはい。」

今回は千鶴が打ったスパイクを茉咲がかろうじて拾った。
要がトスを上げて、祐希が跳んで・・・

打つと、思いきや打つ前に下がり、その代わりにAが上がって来た。

あ『うー・・・りゃ！！』

スパンと決まったスパイクはギリギリ線の中。
Ａの勝利だ。

あ『よっしゃ！！へーい、祐希ぃ！！』

祐希「へーい。」

ハイタッチをする２人。
ドヤ顔をするのも忘れてません。

あ『要！メリーちゃんも！！』

要「おう！」

茉咲「さっきのすごかった！！」

あ『でっしょ～。』

続けて要、茉咲ともハイタッチ。
勝利の余韻に浸っています。

悠太「あーあ、負けちゃった。」

春「おしかったですね。」

千鶴「くやしー！！」

負けてしまったBの方々。
感想は各々。

あ『さーて、かき氷買いに行きますか！アタシ、レモンミルクー！』

祐希「オレはさっき食べたから別ので。あー、お腹すいたー。」

要「オレ、メロンな。」

茉咲「じゃあ、ワタシはイチゴで。」

勝ち組は各自食べたい物を言いながら売店の方に歩いていく。

悠太「これ・・・あとで割り勘にしようか。４人と３人じゃ１人足りないし。オレがついてくね。」

春「そうですね。じゃあ、お願いしていいですか？」

千鶴「ゆうたん、サンキュー！」

悠太「じゃあ、行ってきます。」

春・千「いってらっしゃーい！」

負け組も払い方が決まったようで。
人数の少ないBは金銭的にも分が悪かったですね。

５人で売店へと向かい、かき氷を買い求める。
Aのレモンミルクと祐希のアイスキャンディー。
要のメロンに茉咲のイチゴ。
そして、頑張ったからと悠太、春、千鶴分のアイスキャンディーを持って２人の待つ場所へと帰っていった。