156.甘い声1 ページ6
おじさんの店で別れて家に帰るつもりが
.
『帰すわけないだろ』って…ホントに強引にかずの家に連れて来られてしまった。
.
.
.
A「かずの家、いつ振りかな…」
和「奥に描きかけの絵とかあるよ？」
A「忘れてた！ここでちょこっと描いてたんだ…」
.
.
絵なんか…余裕ないままだったから、頭からすっかり消えていた。
.
.
リビングに行くと、ちょこんと置かれた描きかけの絵が真っ先に目に止まって
『おかえり』って出迎えてくれてるようだった。
.
.
.
和「A、ごめんな。」
.
A「なにが？」
和「あ〜…。前付き合ってた子がAに嫌がらせしてて、ごめん。」
A「かずが話してくれたんでしょ？ナオキから聞いたし、ご本人さんからも謝ってもらえたよ。」
和「ちゃんと謝ってた？」
A「うん、何回も頭下げて…」
和「よかった…アイツ、変にプライド高いからさ…」
.
.
.
かずの安堵した顔に…
.
……ちょっと胸がモヤモヤする。
.
.
A「かず、あんな綺麗な人なのに……私なんかでいいの？」
.
突然すぎる言葉にびっくり目になったかずが
はははって笑いながらソファに寝転ぶ。
.
.
和「アイツは確かに綺麗系で、Aは…可愛い系かな？」
A「…可愛くはないよ…」
.
.
自分のことは自分が一番わかってるもの。
.
あんな綺麗な人と比べられてるのかなと思うだけで
地面にめり込んでいきそう…
.
.
和「……A、もしかしてヤキモチ妬いてる？」
A「……わかんない。モヤモヤする……」
和「それがヤキモチじゃないの？」
A「……わかんないっ！」
.
.
私を見て、ククク…って笑って
なんだか余裕満々な感じで寝転がってる。
.
.
和「ヤキモチAちゃん、こっちにおいで。」
.
.
甘い声で私を呼ぶ。
.
腕を広げて 早くって目をして見つめてくる。
.
……その顔は…ズルい…。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みおり
| 作成日時：2012年7月19日 16時
