154.大野さんとの関係 ページ4
俺が人目もはばからずにAを抱きしめているってのに……
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智「俺が浮気の見張り番してやるよ♪」
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……お気楽な声が聞こえてくる。
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A「あら頼もしい味方がいた♪」
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それに応える腕の中のAさん……
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二人できゃきゃきゃと笑ってるけど…
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そもそも…なんで？
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和「…あのさ？ナニ？二人、知り合いなわけ？」
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二人で顔を見合わせて、ふふって笑う……のがまた意味深な感じで。
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智「最初は知らない者同士だよねぇ♪」
A「ね〜。」
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ね〜…って何なの？
何なんだよ？
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和「…あ〜…もう！なんでそんなに仲いいんだよ？」
A「あ、あの、このお店で出会ったの。お互い絵の具買いに来ててね。
釣りも一回、行った……ってのは……内緒でしたっけ？」
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俺がイラついてるのがわかって
Aが慌てて説明して
ポロッと話した内容に口を押さえてるけど……
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なんだって？
一緒に釣り？
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智「言っとくけど、ニノがAちゃんと付き合う前だから。
…このじいちゃんも一緒に行ったし、二人じゃないから。」
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和「付き合う前って……え？…そんな前から知ってんの？」
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Aが俺を見て、大野さんを見て……また俺に視線を戻した。
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A「大野さんがね、背中を押してくれた人なの。」
智「だってAちゃん、好きなくせにウジウジ迷ってるから。」
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コーヒーをすすりながら笑って話す大野さんを見て
言わないで！って慌ててるA。
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智「当たって砕けて俺んとこに帰ってきたらよかったのにな〜(笑)」
A「ふふふ♪」
和「こら！ふふふ、じゃないの！」
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大野さんって…
ちょっと…好き……だったりした？
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こう思ってしまうのは
大野さんのAを見る目が
めちゃくちゃ優しすぎんだよな…。
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Aは全く気づいてなさそうだけど。
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作者名：みおり
| 作成日時：2012年7月19日 16時
