きみにキスを９ (ページ18)

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168.ご機嫌とりページ18

和「……ヤバい……ご機嫌とりのビール一本もないじゃん…」

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冷蔵庫を開けて、あちゃー…と項垂れてると

お風呂上がりのいい匂いのAが来た。

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A「ごめんね、ないでしょ？買い忘れてたの。」

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コンビニに買いに行くっていうAを引き留めて

お茶でちょっとのぼせた身体を冷やしてソファでゴロゴロしてると

Aがピタッと身体を寄せてきた。

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和「そういえばさ、いつ頃行こうって考えてんの？」

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肩を抱きよせて何気なく目を見ると……ふっと逸らされる。

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A「…まだ…ちょっといろいろあって決められなくて。」

和「なに？いろいろってのは？なんかさ、隠してない？」

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ちょっと挙動不審なA。

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…なにかある…かな？

仕事の引き継ぎとかなら話すよな……

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A「…かず、お母さん今なら家にいるって。」

和「ん、了解。次のオフの時にお邪魔するわ。
ここから一緒に行くのはアレだから、家で待っててくれる？」

A「…うん、なんかさ…緊張する」

和「俺のが数倍緊張するよ？(笑)」

A「あんまり顔に出ないじゃん(笑)」

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３ヶ月待つご褒美だと思って真面目にやんなきゃな。

演技じゃなくて、ちゃんと本気だって……伝えなきゃ。

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和「バシッと決めるよ(笑)」」

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笑う横顔はいつもと同じ。

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気にしすぎかなって、そう思うようにした。