きみにキスを９ (ページ15)

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165.クイズページ15

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『行ってきてもいいよ』

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そう伝えた日から

ほとんど家に帰らずに俺ん家にいてくれるA。

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こんなにいたら…

行くのやーめた！的にならないかな？ってまだ諦め悪く思ってたりする。

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和「…あんま家に帰ってないけど大丈夫？無理してこっち泊まんなくていいよ？」

A「無理してないよ？」

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洗濯物をたたんでいる後ろ姿に声をかけると振り向いて笑ってくれる。

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そんなに散らかってる部屋じゃなかったけど
Aがいるおかげで更にスッキリして

男の一人暮らしでは当たり前な洗濯物の山が見当たらなくなっていた。

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和「綺麗にしてくれてありがとね。」

A「なぁに？いきなり(笑)」

和「帰ってきたら荒れ放題なの覚悟して旅立ってな(笑)」

A「…汚い部屋の方が嬉しいよ？」

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綺麗にたたまれた洗濯物をよいしょと抱えて立ち上がったA。

手伝うわって半分持って一緒に寝室に向かう。

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男の人の服ってアイテムが少ないから楽でいいよねって言いながら
すっかり覚えてしまった位置に柔軟剤の香る服を手際よく片付けていく。

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和「ありがとね。」

A「…ここが綺麗だとさ、私以外の人が綺麗にしてるってことじゃない？」

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だから汚くなってるほうが安心するって笑う。

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クローゼットをパタンと閉めて出ていこうとするAの腕をつかんで引き留めた。

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和「ちょっとかずくんクイズしようか？」

A「…は？なにそれ？」

和「今から風呂入るから、俺の一番お気に入りのパンツ持ってきて。」

A「……え？そんなのわかんない…」

和「ハズレたら～…一緒に風呂入ること♪」

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え～…っ！って叫び声しか出さないAを置いて、さっさと風呂に入った。

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ホントにお気に入りのを持ってきたら正直にハナマルあげようか、とか

どれ持ってきてもハズレにしてやろうかな、とか

鼻歌を歌いながらAが来るのを待った。

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ニヤニヤしてしまうから…

…若干…小悪魔ニノちゃんの優勢かもしれない。