164.ご報告 ページ14
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Aが職場に出掛けるのを見送って
しばらくしてやってきた迎えの車にぽすんと乗り込んだ。
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マネ「おはようございます。」
和「おはよ……言っちゃったわ。」
マネ「…なにをですか？」
和「Aにカナダ行ってきていーよ…って言っちゃった。」
マネ「そうですか、じゃ上にも状況は伝えておきます。」
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えらくあっさりと…
さらっと…言うなぁ。
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和「…まぁ言うなら言ってくれていいけどさ。
あと、帰ってきたら一緒に住むからね？」
マネ「……それは報告するかどうか考えておきます。」
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俺はとりあえずマネージャーに伝えておけばいいんだし
そこから先は彼の判断に任せるだけ。
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楽屋に入って誰に話そうか迷ったけど
一番お世話になったであろう大野さんのそばに行ってとりあえず報告した。
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和「行かせることにしたわ、旅行。」
智「……マジで？いいの？」
和「…え？自分が旅行だと思えば…って……」
智「いや、まさか鵜呑みにするとは思わなかった(笑)」
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……なんだよ鵜呑みって…
俺的にはあん時の大野さんの意見がずっと頭に残ってたのに。
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智「俺、ニノは絶対に行かせるわけないって思ってたわ。」
潤「いや、お願いの後にハートマークついてたならニノは揺らぐよ(笑)」
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……見てたのかってくらい当たってて
めっちゃ恥ずかしい……
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顔を見られちゃまずいな、と二人に背を向けてゲームを弄り出した。
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潤「ニノ、どれぐらいで許したの？まさかの１年？」
和「…３ヶ月…」
智「…ふぅん。いーんじゃないの？リフレッシュ出来るし。
俺なら１ヶ月も許可しないけど(笑)」
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ニノは心広いねぇ…ってふにゃっと笑う。
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……広くはないよ。
めっちゃ狭いっつーの。
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認めてもらえたからいーじゃんってしつこく言ったら
「約束したからちゃんと守りたい」って言ってひかねぇんだもん。
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もう３ヶ月を１ヶ月に短縮してくんないだろうな…
あ〜…諦め悪いなぁ。
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作者名：みおり
| 作成日時：2012年7月19日 16時
