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Aside
『きりーつ。礼、さよなら〜』
先生「はい、さよなら〜気を付けて帰れよ〜」
「はぁ〜……やっと終わった……」
わこ「やっと帰れる〜！！」
帰りのホームルームを終えて、ようやく下校！！
あーマジ眠かった……
「わこ、今日どっか行く？」
わこ「いいね！！どこ行くかなぁ……」
２人でわくわくと帰りの予定を立てていると、ドスッと誰かが私の机に手を置いた。
優吾「……A。帰るぞ。」
「……でたぁ……」
優吾「おい妖怪みたいな反応すんな。」
出たよ、妖怪ドSマン。
……なんかネーミングセンスやばおじゃん。
優吾はいつもこんな風に私のとこまで来て、「帰るぞ」と催促する。
お陰でわことなかなか帰れないんだけどね！！
「ごめん今日は無理。わこと遊ぶもん。」
優吾「おい黒岩。今日A俺に貸せ。」
「いや、いつも一緒に帰ってんじゃん！！」
わこ「も〜高地くんてばそういうこと？全然どーぞー」
優吾「はぁ？ぜ、全然違ぇし！！」
「あんたもなに言ってんのわこ！！」
なんかニヤニヤしてるわこ。
優吾は珍しく取り乱してる。
「……優吾、わこには弱いのか……」
優吾「なに言ってんだよバカ。」
そう言うと、優吾は私の頭を軽くたたく。
「いった！！はい出た傷害罪〜」
優吾「うっせーな。そんぐらいなんねぇよ。」
「暴言も入るよ？バカバカ言いまくってるし。」
優吾「お前は俺のだからいいんだよ。あと実際バカだし。」
「はぁ？私優吾のものになった覚えないし！！」
優吾「いいから帰るぞ。」
「は、ちょ！！てか、助けてよわこ！！」
優吾「ごゆっくり〜」
わこはなぜかニヤニヤしまくりながら私たちに手を振る。
優吾は私の手を掴むと、強引に教室から引っ張り出した。
ー教室ー
わこ「……はぁ〜マジたまらんわあの２人。」
女子「あれで付き合ってないとかありえないんだけど。」
女子「にしても、高地くんバレバレだよね」
女子「それなー！！高地くん絶対Aちゃんのこと好きじゃん。」
わこ「……Aが鈍感なのがなぁ……」
わこはこっそりとため息をついた。
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年3月17日 20時
