真選組のドS美人【銀魂】《6》

第208話ですよー ページ20

＊




神田side



暫く歩いて辿り着いたのは、




あ「...ここ？」


銀時「.......ここ」


スーパーとか生活用品の店かと思っていたのだが。今目の前にはずらりと着物が並んでいる。しかも女物。



あ「...銀さん、まさか私に彼女へのプレゼントを選ばせようと...？てか彼女いたの！？」
銀時「失礼な！！彼女はいませんけど！？銀さんは皆の銀さんだから特定の誰かのものにはなれないんですぅ！！」

あ「...じゃあなんで」


なんだか非リアの嘆きを聞いた気がするので、真面目に理由を聞く。

けれど、銀さんはバツが悪そうに目をそらす。


あ「...もしかして神楽ちゃん？」


銀時「あいつはチャイナ服色々持ってんだろ」


あ「...妙ちゃん？」


銀時「誰がゴリラに人間用の着物を買うか」


...なんだか寒気がした。妙ちゃん何処かでこれ聞いてないよね？銀さんもちょっと身震いしていた。


あ「...んじゃ誰よ」


もしかしてキャバ嬢か？そうなのか？ん？


銀時「お前意外と鈍いのな」

あ「なめてんの？潰すよ」

銀時「ごめんなさい」


銀さんが盛大なため息をつく。何故鈍いと言われねばならぬのか、何故そんなに呆れられねばならぬのか。

結局なんなのよ、と隣の腕を抓った。意外と筋肉質でめっちゃ抓りにくかった。こんちくしょうめ。


銀時「...オメーだよ、オメー」


あ「.......ん？」


ソイツは振り返ることなく、店内を物色し始める。

...ん？オメーって私？私だよね。流石にそれすら分からないほどバカじゃないし。



あ「...ちょ、ちょっと...！なんで...！？」


銀時「あ、これとかいいんじゃね？俺のと結構似てるし」


ズイっと差し出されたのは、白地の着物。裾には波のような模様があり、襟や袖には紅い装飾がある。スリットもあって動きやすそう。セットで紺に紅いラインの帯と、黄色い帯紐も。メタい発言をするなら、5年後神楽ちゃんみたいな((


あ「.....いい、ね」


銀時「やっぱりそうだよね嫌だよね...って気に入ったの？マジ？今割と巫山戯たんだけど」


キモくない？だって自分と似てるの勧めるとか。べつにいかがわしい関係でもないし。てかこんなの着てたら俺が殺されちゃうよね、大串くんとか総一郎くんあたりに。ねえAちゃん聞いてるかな、聞いてないよね？ねえなんとか言ってくれない？銀さんなんかイケナイことしてるみたいで心苦しいんだけど。

...などとブツブツ言ってるけど。それよりもさ、

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