気づけば隣にドS君がいる訳で【名前変換オリジナル】

2話 ページ4

「あ、A。お帰りなさい」

A「うん、お母さんただいま」


お母さんが気づいたみたいで、笑顔を向けて私に挨拶を交わしてくれた

お母さんの笑った顔が、見るととても安心する

何か、「平和」っていう感じの笑顔で…私はその笑顔が一番好き。


「この子がAちゃん？まあ、可愛いわねぇ」


お母さんと喋っていた大人の方が、私と目を合わせ微笑んでくれた

ひっ…やっぱ駄目…慣れていない人と目を合わすなんて…

しかも可愛いとか…絶対ないから…


「あら、そうですか？この子人見知りなんで…」

「あ、そうなんですか。家の陸何て無愛想何で…まだ人見知りの方がいいんですけどねぇ〜…」


あははっと笑い合う大人二人。


何処が笑えるのか、私には解らん…


しかも無愛想なんて…それ私の苦手なタイプ…

あんまり近づきたくはないなあ…

しかも隣の人のお母さんだよね？
無愛想、って女の子かな、男の子かな…

出来れば女の子でいてほしい…


でも名前からして男の子っぽいな…


「あ、そうだ。今丁度Aちゃんが帰ってきた頃だし、今陸を呼んできますね」


そう言って家に急ぐようにして入り込んで行ってしまった

ええええ！？呼んでくるって…ちょ、それはやめてほしいのですが…


しかも無愛想な方ですよね？


ああ…また知らない人が私の周りに増えてくる…

あ、そうだ。家に逃げ込めばいいじゃん


何で気づかなかったのかな…

そう思い、家に逃げ込もうとしたその時…



ガシッ




途端、私の制服をお母さんの手で掴まえられた


「A、逃げるのは止めなさい。いくら人見知りだからって逃げるのは駄目でしょ…

それに、隣同士くらい挨拶はしておきなさい」


どす黒いオーラを放ち、私に話し掛けてくるお母さん


ひいっ……この人怒らせると超ヤバイ……

なので仕方なく言うことを聞く事にした

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