気づけば隣にドS君がいる訳で【名前変換オリジナル】

10話 ページ12

放課後


A「…………で、此処が音楽室、彼処が理科室ね」


今、上原くんに学校案内をしています

……と、言いたいのだが、上原君はさっきからスマホを弄り
ずっと下を向きながら黙ってついてくるだけ


何か反応してくれないと、一人で喋ってるような気がして、とても気まずい気分になる

はぁ……もう嫌だな…

それに、ちゃんと聞いてんのかな…？


A「っ………上原…君？…き、聞いてる？」


そう言っても、ずっと彼は黙って下を向いている

これを言うのにどれだけ勇気がいるか、この人分かってんのかな


いや…絶対解ってないな


人見知りだってのに…こういうコミュニケーションはほんと無理ゲー

仕方ない……もう一回言ってみよ…

それでも答えなかったら、もう私は帰る←


A「…上原、君？……き、聞こえてますか…？」


そう言っても、彼はずっと黙って画面を見ているだけ

ええぇ……しょうがない、帰るか……

もう本当に呆れる。何なの、この人


人がせっかく説明してあげてんのに…
失礼にも程があるよ……


A「…もういいよ。私帰るね」


プイッとそっぽを向き、彼とは正反対の道へ進む

もう……困った時なんて絶対助けてやらないっての


そう思った途端＿＿＿＿＿＿＿＿



ダンッッ！！



A「い………！！」


急に視界が反転になり、今は何が起きたのか解らなかった

ただ今解るのは、背中に少し衝撃を受け、彼の顔が目の前にあること。

後ろには白い壁があるということ。

まさか、壁ドンですか……………？

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