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『シャオロン!』



私の手首を握りスタスタとどこかに向かって歩いていくシャオロン。私はその背中を眺めるだけなのは何故か抵抗感があり、何度も何度も名前を呼び続けた。それなのに。


sha「⋯⋯」


当の本人はずっとだんまりを決め込んでいる。何も聞こえていないふりをしてズンズンと歩く。心無しかいつもより歩幅が広いような気がした。



『シャオロン!聞こえてる!?』


sha「だぁーっ!しつこいねん!なんや⋯ッ、」



私が根気強く呼び続けたお陰で、シャオロンは振り向いてくれた。それでも、怒ったように声を上げるシャオロンには少しの恐怖と不安が塊になって溢れ出す。私が未熟なせいでシャオロンには迷惑かけてばっかりだ。



sha「⋯なんで。」


『え、?』


sha「なんでもっと前から」


『う、うん?』



その表情、なんでもっと前から見せてくれなかったん?



『⋯え?』



突然何言い出すの、そう続けようとした瞬間、私はシャオロンに手首を握られ校舎に押し付けられていた。突然のことに「?」と困惑しかない状況で、シャオロンの顔を見ると⋯⋯


___頬を赤く染め、嬉しそうに笑っていた。



『シャオロ、』


sha「ずっと思ってたんよ。俺、Aの笑った顔とか怒った顔とか結構見てたけど、嫉妬してる顔とかってみたことあらへんなぁ⋯って。いっつも俺ばっか嫉妬してんのはおかしいやろ?だからAにも嫉妬してもらおーって思ったん。でも、こんなかわええ顔が見られんなんて嬉しいなぁ⋯⋯。」



⋯確かに、確かにかまってほしいとは言った。
嫉妬もした。けど⋯正に『ドS』の今のシャオロンは、なんとなく怖い。



sha「なぁ、俺がだぁい好きなAやったら⋯。俺と遊んでくれるよな?」



シャオロンは、そういうとケラケラと笑った。学校だけど、人目につかないところにまで移動したのはその為だったんだね。

チャイムが鳴るまで、耐えられるかなぁ。



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あとがき:菊→←チャイムが鳴るまで。/sha



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ピッピ168号 - さくらんぼ双子さん» そうなんですよ!うちの推しが輝いてる! 【結論】osは可愛い。 (2023年2月11日 20時) (レス) id: 220c7b8121 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - ピッピ168号さん» ありがとうございます!os先生のお話とっても良いですよね! (2023年2月11日 12時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - マジスコです。更新ファイトです!osが好きです! (2023年2月11日 8時) (レス) id: 220c7b8121 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - 若草翠さん» ありがとうございます!!「ドS」がテーマという作者の性癖丸出しの企画でしたが⋯面白いと言っていただけ幸いですm(*_ _)m (2022年8月16日 12時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年8月16日 12時) (レス) @page3 id: 5048ac8e22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ双子 x他8人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月16日 11時

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