番外編:黒獣、ふじえもんに懐いたってよ ページ9
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本編には関係ない、ifの世界です
原作一巻のネタ
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血と火薬の匂いが充満する狭い路地に、闇夜と見紛うほどに黒い人影が、音もなく現れた。
「____死を惧れよ、殺しを惧れよ
死を望むもの、等しく死に
望まるるが故に________」
横浜を牛耳る闇の守護者、ポートマフィアが飼う狂犬、芥川龍之介。
「な_______」
はく、という息が口から漏れた。
敦の頭が、圧倒的な恐怖に支配される。
「お初にお目にかかる。僕は芥がw」
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「おぉー、此処が横浜かぁ!!」
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どこからか、場にそぐわない、明らかに不自然な声がした。
「「「______え???」」」
「いやー、やっぱり便利だわどこでもドア。行きたいとこに一瞬でって最高__ってあれ?此処何処?」
「「「え???」」」
その場の緊張感が爆散した。
こけっ、という間の抜けた幻聴が聞こえた気がした。
あと見間違いじゃなければ芥川がずっこけてた。
「え、いやいやいや一寸待って!!!!!!!!」
思わず突っ込みを入れる敦。
「この人誰ていうか何処から来たの今まで誰も居なかったよね?????」
必死の形相で最もなツッコミを入れる敦だったが、
「あっ、お取り込み中でしたか?すみません」
というかなりズレた返答に思わず頭を抱える。
「あ、芥川先輩ーーーーーッ!!!!!」
いきなり背後から悲痛な叫び声がした。
「今度は何事!?!?!?!?」
最早半泣きになりながら声を枯らしてツッコむ敦。
「芥川先輩がッ!芥川先輩が、自己紹介を邪魔されたショックで踞ってしまってーーッ!!!!!」
「やつがれめっちゃはずい」
「知るか!!!!!あと芥川お前そんな性格じゃないだろ!!!!!繊細か!!!!!!!」
一方天下無敵ともいえるあの芥川を再起不能にした本人とはいうと。
「あれ、まっくろくろすけお兄さん?どしたんです?」
「作品違いですよ!!!!」
自分のやったことに全く気付いていなかった。
「おーい、生きてる〜?」
否、そいつ一応ポートマフィアの遊撃隊長だからね...
国木田さんに戦いたくないと言わせるほどには凄い人だからね...
多分......
無事に帰ったら、絶対に頭痛薬と胃薬を買おう。
そして、ツッコミのいらない職場に転職するんだ。
痛む頭を抑え、朦朧とする意識の中、敦は固く決意した。
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後編に続く!
番外編:黒獣、ふじえもんにry 後編→←過ぎた危機、せまる危機
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みすゞ - すごくおもしろいです…。これからも応援してます! (2022年1月9日 21時) (レス) @page24 id: b518018b2f (このIDを非表示/違反報告)
ミカンチャン(プロフ) - 続きを!!!!更新頑張ってください!!!!てってれー(洗脳済み) (2021年12月21日 22時) (レス) @page24 id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく(プロフ) - 続きを!!!!!!お恵み下さい!!!!!!!!!! (2021年12月20日 22時) (レス) id: 42a349585a (このIDを非表示/違反報告)
続きが早く読みたいです! - なにむ (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9164916569 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - テッテレー((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀) (2021年9月26日 11時) (レス) @page24 id: 37530676e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明月 | 作成日時:2018年4月14日 22時