異能力:ドラ○もん

カオスすぎる異能力 ページ7

場所は変わって探偵社。


百戦錬磨の猛者である異能者たちが集うこのビルは、かつてないほどに混乱していた。



その始まりは、数刻前に逃げ出した太宰を追いかけて飛び出した国木田が、無の表情で帰ってきたことだ。


始めは

"嗚呼、また太宰におちょくられたんだな"

と思いいつものように放置していた社員だったが、彼の後ろに死んだ目をした太宰を見つけたことで事態は一変する。



「あの太宰がおとなしい...だと!?」

「ねェ皆私のこと何だと思ってるのかい」



「大変です!国木田さんが先刻からずっと"てってれーん"と呟いていて怖いです!」

「...てってれーん...」

「怖っ!!!!!」




混沌(カオス)であった。








しばらくして、ようやく混乱が収まったかと思われたその時。







「...ただいまです...」



またもや目が死んだ社員がやってきた。


(((((勘弁してくれよ...)))))


「何があったの。目が死んでる」


「僕も良く分からなくて...。竹トンボの女性がてってれーんで透明になって...」








「「「「「は??????」」」」」









もう一度言おう。


混沌(カオス)であった。

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