異能力:ドラ○もん

綺麗な太宰さん ページ23

リクエスト消化
・ただの本好き様「きこりの泉」
・白い何か様「太宰さんとの絡み」
・真白様、ルイネ様「安吾さんとの絡み」


時間軸→黒の時間

・







「 ど う し て こ う な っ た 」




坂口安吾は困惑していた。



マフィアの諜報員として数多の修羅場をくぐり抜け、想像を絶するような経験をしてきた彼にとってですら、これは想定外の____もっと単純に言えば、意味不明の事態であった。








目の前の水溜まり、もとい泉に美しい女性が浮かんでいる。


彼女は、呆然と立ち尽くしている安吾に向かって、鈴が転がるような声で問いかけた。








「貴方が落としたのは、この


________キラキラトーンを死ぬほど背負った目がベルばらの登場人物のように大きくまつげの長い、綺麗な太宰治ですか？」


「綺麗とは」









・

事の発端は言わずもがな、目の前でキラキラしている自 殺愛好家だ。

ポートマフィアの根城をうろつく非合法組織との抗争がようやく終着を迎え、勝利の立役者である太宰をねぎらいに行った帰り途中に、それは起こった。

長い戦いで相当疲弊していたのだろう。



あろう事か、この男は、
道端の水溜まりに飛び込みにいったのだ。


「ちょっと、何やってるんですか!?!?!?」



安吾の静止にも耳を貸さず水に足を突っ込んだ太宰は、_____そのままズブズブと中に引きずりこまれていった。


「えっ、太宰君!?!?!?」



真逆、敵の異能!?







焦る安吾の前に、一人の女性が現れた。





「貴方が落としたのは…」









そして冒頭に戻る。

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