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松村先生はゆっくりそっと私の体を起こしてくれて、そのわずかな振動ですら、えずく原因になる。
その間も、頭ががんがん痛む。
ただ、人前で戻すことに躊躇する気持ちも相まってなかなか戻せない。
松村『辛いな、……出してしまった方が楽になるから、強めに背中さするね。』
そういうと、松村先生は私の背中を摩り始めた。
すると、その反動で気持ち悪さが込み上げてきて戻してしまう。
松村『我慢せずに全部出しちゃえな、……よしよし、辛いな。』
苦しいのと、痛いのと、恥ずかしいので、ぽろぽろ涙が溢れてくる。
もう、やだ。
なんで、こんな風にならなきゃならないの。
吐き気が治ってからも、涙は全然止まらなくて。
気がつくと、さっきは背中をさする力の強かった先生の手が、今は優しく、落ち着くような力に変わってて。
松村『吐き気落ち着いたかな、よかった。
よしよし、大丈夫大丈夫……』
処理をするためにしばらく松村先生は隣からいなくなってしまって、周りの明かりの消えた暗い保健室のベッドにひとりなのが不安で、怖くて子どものように泣いてしまう。
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しばらくして、戻ってきてくれた先生に、安心する。
松村『泣くと痛み強くなっちゃうから、ね。
泣くのおしまいにしよう？、』
困ったように優しく微笑んで、暖かいタオルで涙で濡れた顔を優しく拭いてくれて、水を飲ませてくれる松村先生がカーテンから漏れた光で見える。
『……ぃたい、……』
松村『応急措置用の鎮痛剤、いま持ってる？
……、えらい、ちゃんと持ってるね。笑、
お口開けて、あーん、……お水ね、』
頭に響くことのない、穏やかな声と、まだ落ち着かない私の背中に当てられた暖かい手、そして今日は効いてくれた鎮痛剤が相まってようやく痛みが引き始めた。
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ほくなな - 続編お願いします！ (2021年4月1日 15時) (
レス) id: 22683c4ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾉﾝ - 久しぶりにこんなに面白いお話読めて嬉しかったです！続編楽しみにしてます！これからも無理せず頑張って下さい！ (2020年4月19日 18時) (レス) id: 3e7cf4f0cd (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続編の検討していただきありがとうございます！このお話の大ファンです。続編楽しみにしています！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
岩田柊架(プロフ) - かりんさん» EXILE医療センターの頃から読んでいただいているんですね！嬉しいです。これからもよろしくお願いします！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 8ac4da8d9b (このIDを非表示/違反報告)
岩田柊架(プロフ) - たらこさん» そのコメントがほんとに嬉しいです。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 8ac4da8d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊架
| 作成日時：2020年3月27日 19時
