ナースの結婚事情《Ryosuke.Y》

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「今日、寒いね〜」








部屋着の上からカーディガンを羽織り


ソファに座ったあたし









山「こりゃー、患者が増えそうだわ(笑)」






ポスッ。


彼が隣に座り、ソファが沈む







ほら。と彼が、
持ってきた毛布を広げ



あたしと、その隣にぴったりとくっついた彼を一緒に包む。








「今日もがんばってねっ、山田せーんせ？」






そう言って、彼を見上げながら


すぐ側の彼の肩にコテっと頭を乗せる







山「ふはっ、！Aの口から山田せんせーって言葉。久しぶりに聞いたわ」



「うん、久しぶりに言ってみた(笑)」








一気に冷えるこの時期は

風邪やインフルエンザがちょーど流行り始めるとき。


次から次へと、患者さんがやってきて

すごく忙しかったなぁー、、








山「看護師辞めて、もう3、4年ぐらいになんのかー」





こっちを見つめながら


優しくあたしの頭を撫でる彼の手





「かんながお腹に出来た時からだから…それぐらいだね？」



山「なーんか、懐かしいな」





当時のことを思い出したのか

ふふ、と彼が柔らかく笑った









「コーヒーでも入れよっか？」




そう言って、

立ち上がろうとしたあたし







だったが







山「そんなのいい」






彼によって掴まれた右腕


そして、
そのままぐいっと引っ張られる









山「それより」


「ん…？」






正面に座らせられたあたし


間近にあるのは彼の綺麗な瞳。









山「今は、イチャイチャしてたい」







そう言って、

ふっ。と笑ったりょーすけ。








すると、






あたしの後頭部をグイッと引っ張り


ちゅ…っと音を鳴らして






「…ん、」






唇と唇が触れた









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