うちの長谷部がヤンデレですｯｯ(2) (ページ3)

今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:15,858 hit

悪夢ページ3

目が覚めるとウチは真っ暗な場所にポツンと立ってた

『わぁ…』

暗いはずなのに不思議と周りは見える

『え…これ夢？』

わぁーやだやだ…なぁんか気持ち悪いし

辺りを見回すと小さい女の子がいた

「ﾋｸｯ…うぅｯ…」

蹲って泣いてる…

『はァ…』

しゃーない、声掛けてみるか

『ねぇ…だいじょ』

その子に触れようとした瞬間、突然場面が変わった

『なに！？…ｯてここ…』

そこは前に生きてた頃に住んでた家だった

気づけばウチは…子どもの姿になってた

『…うっ』

そして目の前には…見覚えのある人物が2人

『おとうさん…おかあさん』

母「貴方って本当にグズね。こんな簡単なことも出来ないの？」

『ごめんなさい…おかあさん…』

父「全て1位を取れ、でなければお前を娘とは認めないぞ」

『…はい…おとうさん…』

やくにたたなきゃ

そうじゃなきゃ…いきてるいみなんて

「＿主」

きいたことがある…このこえ…どこかで…

そこには刀を持った男の人が立ってた

きれいなひと

『…おにいさん…だれ？』

顔はハッキリと見えるのに思い出せない

なんだろう…でもあの人たちみたいに嫌な感じはしない

おにいさんはこっちに近づいてきて、膝をついた

「貴方はもう此処に居なくてもいいんです」

やさしいこえ…

『でも…おこられちゃう…』

″わたし″があの人たちを見るとおにいさんは″もういいんです″と優しく言った

「貴方は十分頑張りました」

そういうとおにいさんは″わたし″の頭を撫でた

ほんとうに？

『もうあの人たちのいうこと聞かなくていいの？』

おにいさんは頷いた

そっか、＿もうここにいなくてもいいんだ

「さぁ行きましょう」

『…どこに？』

おにいさんは優しく微笑む

「貴方が居るべき場所へ」

するとおにいさんは優しく″わたし″を抱っこしてくれた

「少し移動しますね」

おにいさんの肩…あったかい

『おにいさん』

「はいどうされました？」

『ううん…おにいさんやさしいんだね』

「これくらい当然のことです」

『ふふ』

気づけばあの人達もいなくなって

周りには綺麗な紫色の花が咲いていた

知ってる…この花、藤の花だ

するとおにいさんは止まって

「これで奴らも追って来れないでしょう」

『…ありがとうおにいさん』

「いえ、これくらい容易いですよ」

やさしいなぁ

あったかいなぁ…