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「ごめんなさい!!」
謝罪の言葉を大声で告げ、それに合わせてばっ、と勢いよく頭を下げる。
やっぱり、何かやらかしちゃった時には謝るのが一番だべ！
変に考えるよりまずは謝罪！ はいこれ大事だから肝に銘じておけよ！
下げていた頭を上げると、相変わらず無表情な百合さん。
何も言ってくれない彼女に一瞬うっ、となったが、ここで怯んでても何も変わらないだろうから、
「掃除手伝うよ」
掃除を手伝うことにした。
謝罪の意味もあるけど、何よりもう時間も遅い。窓の外を一瞥すると、夕日が沈もうとしていた。
あとどのくらい掃除をするつもりなのか知らないが、このまま百合さん一人でやっていたら夕日が完全に沈んでしまうだろう。
「や、大丈夫です」
「いいからいいから」
断る百合さんの言葉を制して、掃除ロッカーから箒を取り出し、百合さんのところへ戻る。
すると、
「……え」
クリームや、スポンジらしき物たちが辺りに散乱しているのが目に入った。
机や椅子にも、べっとりとくっついてしまっている。
百合さんに目を向けると、気まずそうに目を伏せていた。
これ、一体誰が……？
一瞬百合さんの顔が浮かんだが、彼女がそんなことをする筈が無い。その考えは瞬時に消え去った。
クリームとスポンジってことは、多分ケーキだよな。
きっとこれはケーキを投げたりしたんだろう。
今ケーキとかシュークリームとか投げるの流行ってる？ からね。
ケーキを投げるってことは、何かお祝い事があったんだろう。
そこまで思考を巡らせると、浮かぶ一人の人物。
「田中くんだ!!!!」
ビシッ、とケーキの残骸達を指差して犯人の名前を述べた。
いや、犯人は田中くんのみでは無いと思うんだけど。
田中くんが自分で自分にケーキ投げるとは思えないし、自分で投げてたとしたっけだいぶ悲しい奴だし。
別にケーキ投げようが何しようが、俺はどうでもいいけどさあ！
流石に後片付けは自分達でしろよ！
なんて、ぼやいていても仕方ない。
百合さんは、いつの間にか机を拭き始めていた。
俺も少々汚いし嫌だが、こびり付いたクリームやらスポンジやらを取ることにした。
ベトォ、と効果音が付きそうなくらいへばりついてくる。
思わず顔が歪むのが自分でもわかった。
少々じゃねえな。なまら汚いしなまら嫌だわ。
百合さんを一瞥すると、顔色一つ変えずに作業している。
すげえなあ、百合さん。
尊敬するわ、こんなん。
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ぱらこ(プロフ) - ちゃんかなさん» ほんとですか！すごく嬉しいです、ありがとうございます！殿堂入り出来たら本当に嬉しいんですけど、ちょっと難しそうですね(・ω-｀；)更新頑張ります！ (2016年7月17日 20時) (
レス) id: 4590938f0d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんかな(プロフ) - キャラ崩壊どころか……キヨさんらしい感じのお話ですし、とっても読みやすいので大好きです！更新楽しみにしてますね！是非殿堂入りして欲しい作品です(´･ω･`) (2016年7月17日 2時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらこ(プロフ) - 雨雲悠真さん» ありがとうございます！ 頑張ります(´∀｀) (2016年7月14日 19時) (レス) id: 4590938f0d (このIDを非表示/違反報告)
雨雲悠真(プロフ) - ぱらこさん» キャラ崩壊してても面白いですよq(^-^q)更新頑張って下さい！(°∀°) (2016年7月14日 7時) (レス) id: 6db93648d9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらこ(プロフ) - 雨雲悠真さん» 出来るだけキャラ崩壊しないように頑張ります…。コメントありがとうございました！ (2016年7月13日 19時) (レス) id: 4590938f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱらこ | 作成日時：2016年7月9日 17時
