初恋。2 (ページ4)

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＊23.5話＊ページ4

お店の中に入り席に着いてメニューを見る。メニューを見てたらとある事に気づいた。

「あの、」

KS「ん？」

「ここ、食べ放題専門なんですか？」

KS「そうだよ？何か問題でもあった？」

「いや！問題は無いんです！」

ただ！食べ放題となると女子という事を忘れてガツガツ食べちゃうから、そんな姿見られるのは恥ずかしい…。

「問題は無いんですけど、食べ放題大好きでもう凄く食べちゃうからそんな姿見られるかと思うと…」

恥ずかしくて俯きながら呟いたら笑われた。
え！？何で笑うの！？

KS「そんな事気にしなくてもいいのに。沢山食べる女の子の方が元気があっていいじゃん。」

「マジですか？」

KS「マジですよ。」

っしゃ！！そんな事言うなら食べまくってやる！！
他愛ない話をしてたらお肉が来た。私がトングを持ってお肉を焼こうとしたらギョンスくんに止められて

KS「これは僕がやる。僕の役目。」

「いや、どちらかと言うと女の私の役目では…」

KS「僕がやりたいの。貸して？」

渋々トングを渡すと笑顔でお肉を焼き始めた。
凄く楽しそう。

「楽しいですか？」

KS「え？」

余りにも唐突過ぎる質問にギョンスくんはくりくりの目を見開いてこっちを見た。いや、ごめんなさい！無意識に出た言葉なんです！目が今にも飛び出そう。こういう所ちゃのくんソックリ。

「あ、御免なさい。余りにも楽しそうだったからつい…」

KS「楽しいよ。」

「へ？」

KS「Aちゃんと一緒だから楽しい。」

直球過ぎる言葉に顔を赤くするしかなくて俯いた。

それから沢山沢山話した。好きな音楽とか昨日はチャニョルとこういう事を話したとか本当に他愛の無い話。でもそれが安心するし凄く幸せ。

食べ終わってお会計の事で少し揉めた。

「わーたーしーが払います！！」

KS「年下の女の子に財布を出させる男がどこにいるの？」

「世の中いっぱいいますよ！！私が払います！！」

KS「それは僕のプライドが許さない、ダメ」

なんのプライド！？

KS「男のプライドだよ。取り敢えず払わせて？」

「いかせませええん…！！」

財布を出そうとするギョンスくんの手を私はがっちり阻止する。まずギョンスくんはエスパーなの？心の声読めるの？
結局ジャンケンになって勝った方が奢るということになり私は見事に負けた。すっかりご機嫌なギョンスくん。