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「……じゃあ、撮影スタッフの方に、挨拶しに行きましょうか」
すっと立ち上がった小松さんに、またもやついて行く。
「……不安、ですか」
すたすたと前を歩いていく小松さんが、少し振り向き気味に声をかけてきた。
「……まあ、不安です」
「そうですよね。突然呼び出されて、嵐のマネージャーになれ、なんて」
「……はい、正直、なんで私なんだろうって……だって、候補の方なんて、いくらでもいるじゃないですか」
私がそう言うと、突然小松さんが立ち止まった。
そして、振り向いて、真剣な顔になった。
「いえ、あなたでなければ出来ない仕事なんです。
この業界での経験が浅いうえに、5人のこともよく知らない。だけど、仕事はきっちりこなすし、やる気もある。与えられた仕事でなくても、率先して仕事を見つけに行く。……これが、あなたが選ばれた理由です」
「……え、あの、なぜそのように……」
「……ああ、そうでしたね。あなたが前にいた事務所の社長から、お話は聞いているので」
……そういうことか。
私のことは、全部、調べられてる、ってことだ。
でも、その上で私が選ばれたのか……
「なので、自信を持って、やってほしいんです。私も、できる限りサポートします」
「……ありがとうございます」
「あ、小松さん、おはようございまーす」
ちょうどスタジオについて、多数のスタッフさんたちが挨拶をしてきてくれた。
「皆さん、おはようございます。こちら、新しくアシスタントマネージャーに入ってもらいました、Aさんです」
小松さんの紹介に続いて、私も頭を下げる。
「Aです。よろしくお願いします」
お願いします、とあちこちから声が聞こえる。
スタッフさんたちは皆優しそうで、笑顔で迎えてくれた。
……こういうのが、いい現場、っていうのかな。
こっちまで笑顔になってしまう。
慌ただしいんだけど、雰囲気がよくて、皆が楽しめる現場。いい環境だ。
私が感心していると、小松さんが後ろから声をかけてきた。
「Aさん、全員揃ったようなので、一旦控え室に戻りましょう」
……ついに来た。この時を待っていた。
5人には既に、新しいアシスタントマネージャーが来るということを伝えているらしい。
……第一印象が、肝心。
ジャケットの襟を正し、髪の毛も崩れていないのを確認。
……さあ、勝負。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
