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コンコン、と、ドアをノックする音がした。
……誰だろう。
私に用がある人といえば、誰かのマネージャーさんかな？
「はーい」
私がここにいることは、5人のマネージャーさんしか知らないのだから、何かあって来たんだろう。
そんな安易な考えで、私はドアを開けた。
……するとそこに立っていたのは、マネージャーさんではなくて……
「……二宮さん」
「……やっぱり、ここにいたんだ」
にこっ、と今まで見た事のないような優しい顔で、微笑んだ。
……何で、ここにいるの？
そして、やっぱり、って……どういうこと？
まさか、昨日手帳を読んだのは……二宮さん？
その瞬間、直感的に身の危険を感じた。
目の前に現れるなと言われたのに、顔を合わせてしまった。
そして、手帳の中を見られた……
何をしに来たのかはわからないけど、なぜか『危険だ』と思ってしまった。
「ご、ごめんなさいっ」
そう言うなり、即座にドアを閉めて、鍵を掛けた。
緊張なのか、何なのかわからない冷や汗をかいている。
へなへなとドアの前に座り込むと、ドアを隔てて、二宮さんが話しかけてきた。
「おーい、Aさん？……開けてくれないかな」
「……ごめんなさい、ごめんなさいっ」
……もう、何を言われても挫けないつもりでいたのに……
ものすごく怖かった。
自分が、何に対して謝っているのかわからない。
……それくらい、頭が混乱していた。
「……何で謝るの」
優しい声で、呼びかける。
でも、それは今の私には逆効果で。
また、冷たくあしらわれるんじゃないかとか、何か策略があるんじゃないか、とか。
5人の優しさが垣間見えるたびに、どんどん信じられなくなっていた。
……マネージャー、失格かな。
相手を信じられなければ、返ってくる信頼もゼロだ。
「……わかりません……でも、二度と現れるな、と言われたので、開けることはできません」
声が震えてしまう。
その優しさは、どうせ演技なんですよね……なんて、言えるはずもない。
でも、心のどこかでそう思っている自分がいるのは、確かだった。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
