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収録後。
私は相葉さんに鉢合わせないように、スタジオの暗い死角になっているところに、身を隠した。
すると、相葉さんとスタッフの人が話している声が聞こえてきた。
「……お疲れ様でした、お疲れ様でした〜。
……そういえば、楽屋の花、すっごい綺麗ですね！いつも置いてあるけど、今日のは一段と綺麗っていうか……いつもありがとうございます」
そう、ニコニコして話していた。
……内心、めちゃくちゃ嬉しかった。
思わず、小さくガッツポーズをするほど。
花が綺麗なのは、にじみ出る内面の美しさがあるからだ、と父はよく言った。
お前も、そんな人間になりなさい、と。
私ができたのは、花本来の美しさを引き出す、ちょっとした工夫だけ。
相葉さんが褒めているのは、あくまでも花なのであって、勿論私じゃない。
だけど……
なんだか自分が認められているようで、本当に嬉しかった。
相葉さんがスタジオを後にする姿を見届けてから、私も控室へと戻ることにした。
私のしたことが、相葉さんを笑顔にできた。
嬉しいなあ。本当に。
また小さな会議室に戻ってきてから、手に持っていた手帳に、『お花が褒められた』と書いてみた。
……これで、何日かは乗り切れそう。
ひとついいことがあると、それだけで頑張ろうって思えるのが、私の長所だと思う。
家路に向かう電車の中でも、頬が緩んで仕方ないくらいだった。
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その後も、淡々と日々を過ごすだけだった。
気が付いてみると、このスタイルで任務をこなして、約3週間が経とうとしていた。
5人に見つかることもなく、遠くから様子を伺っているだけ。
その分手帳は、たくさんの発見で埋まるようになった。
毎日見ていると、だんだんどんな人なのかがわかってくる。
どんな小さなことでも書き留めていくうちに、私の中での『嵐』がシルエットを形作っていく。
だけど、そんな仲良しなところを見るたびに、私の仕事はなんだっけ……って思ってしまう。
そして、5人が本当は心から優しい人達であることを知るたびに、ますます遠くに思えてしまって。
……それでも、5人と対等に会話ができるようになりたい。
マネージャー、という立場で。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
