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話し合いは2時間ほど続いて、一旦区切りが付けられた。
スタッフの方が、ぞろぞろと部屋を出ていく。
どうやら、お昼を挟んだあとも話し合いは続くらしい。
私もどこか食べに出ようかな……と思った時。
ほとんど人がいなくなったあと、嵐の5人も、連れ立って外に出ようと席を立った。
そして……
部屋の隅にいる、資料と格闘中の私の側まで来たのがわかった。
「……あれ、まだ辞めてなかったの」
そう、聞こえた気がして、ふと目線を上げると……
あの、冷たい眼をした、大野さんがいた。
「……え」
「あんだけやれば辞めるかと思ったけど……諦めが悪いね」
やっぱり、あの態度は故意だったのか。
まあ、露骨だから、私だって気づいたけど……
「……辞めません。私は、皆さんにつかせていただいたんです。簡単に辞める訳には」
私だって、そう易々と引き下がるわけにはいかない。しかもまだ、一週間しか経っていないのに。
……そんな私の心境を読んだかのように、大野さんは続ける。
「……今まで、何人がそう言ってきたと思う？
そう言ったって、一週間で辞めるなんてザラ。もって2ヶ月だよ？……なら、俺らはいない方が都合が良い」
……撮影で見せるあの柔和な表情は、私の目の前ではその欠片も無かった。
代わりに、私を見下すかのような無機質な表情があった。
冷酷な言葉が、私の心にざくざくと刺さる。
……でも。
「……私は、やりたいんです。どんなに嫌われても、どんなに苦しくても。……皆さんが私のことをどう思っていても、私にとっては同じことです」
憧れを失わない限り、どうなったって、糸口はあるという確信があった。
私がいると不都合なのだとしても、それは私が辞めていい理由じゃないはず。
次に何を言われても、屈しない。
……それが、深い傷を残すことになったとしても。
「……へぇ。確かに、今までとは違うみたいだけど……」
大野さんの目をもう一度見てみると、さっきは全く光がなかったのに、今は少し、揺れているように見えた。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
