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「……なんでアンタがいんの」
移動車のドアが開いた瞬間、二宮さんの口から出た言葉。
「マネージャーさんから聞いていませんか」
「いや聞いたけど」
「私も同行させていただきます」
二宮さんは、帰る用意はとにかく早いらしい。
モタモタしてると、私が置いていかれそうだったから、先に車に乗り込んで待っていた。
「……ご自由に」
それだけ、目も合わせずに言って、二宮さんも車に乗り込んできた。
運転は、二宮さんのマネージャーさん。
窓にはスモークが貼ってあって、車内が見えないようになっている。
ワゴン車の後列に私が乗っていて、二宮さんはそのひとつ前の列に座った。
車が走り出すとほぼ同時に、スマホを取り出した。
また、ゲームでもしているんだろう。
スマホの画面は、シートが貼られているのか、私の位置からは見えない……いや、見ないけど。
それにしても……
嵐のメンバーなんだから、私服もすごいのかと思ってたら案外ラフ、というか、ラフすぎるほど。
マスクと帽子が無くても、意外と分からないかもしれない。
こんな感じなんだな……なんか、どこかから親近感というか、安心したような気持ちが出てきた。
ときどき、ふあ、と欠伸をしてる。
……これからドラマもあるみたいだし、きっと忙しいんだろうな。
睡眠時間って、どれくらいなんだろう。
休みもほとんど無いに違いない。
二宮さんでも欠伸はするんだ、って、当たり前のことだけど、人間味を感じた。
スーパーアイドルともなると、もはや神話のような存在に錯覚してしまいがちだから。
移動中、一言も言葉を発さない二宮さん。
それもそうだ。
二宮さんにとっては、私なんか興味の対象にもならないのだから。
どちらにせよ、嫌われてることに変わりない。
……昨日の夜のテンションが嘘みたい。
本当に、お芝居が上手なんだ……って、むしろ感心する。
……ほんの少しだけ、期待したんだけどな。
5人に受け入れてもらえた気がして、嬉しかったのに。
これから、どうなるかはわからない。
でも、私がこの職を去ることは、絶対にない。
どんな形であれ、みんなが憧れる、嵐のマネージャーにつけたんだから。
今勉強するほかに、チャンスは二度と無いだろう。
私の今後のためにも、経験は必要になってくる。
これはきっと、天からの試練だ。
そう思わないでは、到底やってられなかった。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
