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もうそろそろ別のところ行こうか、なんて話を始めた先生たち。
でも、ある問題があった。
楽しそうに話す先生に、恐る恐る声をかける。
「......あの、先生方。多分これから模擬店行っても、何も無いと思います......」
「え、俺どんぶりパフェ食べようと思ってたのに！」
どこかの部活が出している喫茶店で、どんぶりパフェなるものが出回っているらしい。
私は、食べきれないのが怖くて食べられていないけど。
櫻井先生は、甘いものが好きなのかな。
それとも、ただの興味？
「まあ、1年か2年のやつらでも探してくるよ。じゃあ、ありがとね」
松本先生を先頭に、4人の先生たちは仲良さげに書道教室を後にした。
......あ、そういえば。
3年生は、私以外に知ってる子はいない。
でも、1、2年にはあの塾に通ってる子がいるのか。
まあ、それは当然だ。
......それでも、少し嫉妬するような気持ちを感じたのは、きっと気のせいじゃない。
私って、ずるいのかな。
ちょっとだけ、自己嫌悪になった。
だけど、あんなにかっこいい先生たち、自慢にもしたくなるし、できることならばずっと話していたい。
.....いや、これが普通か。
うん、普通だよ。
すぐにテンションを取り戻して、一人、受付の机に座っていた。
公開時間も、あと30分くらい。
先生たちが行ったあと、3人だけお客さんが来た。
今は、教室には私一人。
結衣は生徒会、一、二年生は他の部活の発表や展示を見に行っている。
本当に、先生は来てくれるだろうか。
ちょっとだけ、不安がよぎる。
だけど、来てくれる、って相葉先生も言ってたし。
信じて待つ、いつまでも。
先生の姿が見られるなら。
少し眠いな。昨日も一昨日も、家に着いたのが10時過ぎだった。
寝たのは、日付が変わって、1、2時間たったあたり。
ふあ、って軽いあくびをして、机に腕と顔をくっつける。
ああ、二宮先生が来る前に、寝てしまいそう。
うとうと、心地良い風と空気の中で、一瞬だけ、意識を任せた。
.
とんとん、とんとん、って、誰かが肩を叩くような感覚。
だけど、どうやらそれは、夢ではないようで。
「......え、あ、先生っ」
「おはよ、眠り姫さん」
にこ、って微笑んで、まるで迎えに来た天使かのような、二宮先生。
私、やっぱり寝ちゃってたんだ。
白と薄青の細いストライプのシャツをまくって、ノータイの爽やかな装い。
どうしてもかっこよく見えちゃって、鼓動がどんどん加速する。
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なの(プロフ) - たぴおか。さん» たぴおか。さん、初めまして！嬉しいお言葉、本当に励みになります！ゆっくり更新となりますが、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2018年2月12日 21時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか。(プロフ) - はじめまして ！コメント 失礼します 。最近 読み始めたのですが 、とっても好きになりました ！！ これからも更新 待ってます ！ (2018年2月11日 11時) (レス) id: 7c7e156c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2016年7月13日 20時
