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その後、自習をやりつつみんなを待っていると、続々と教室に集まってきた。
男女バランスがほぼ等しいから、男子は男子、女子は女子で集って話してる。
みことたちも来て、やっぱりテストの結果で盛り上がっているらしい。
「ねえAは？学校のテストどうだった？」
「まあまあだったかな」
そう答えると、さすがだなー、っていう声が聞こえた。
「何位だったの？」
......あ、そこか。
聞きたかったのは。
軽々と言っていいものか少し迷ったけど、まあいいか、と教えることにした。
「2位」
「ええええーー！？」
「Aの学校はただでさえレベル違うのに、そこでの2位！？」
みことが大きく目を見開いて、訊いてきた。
......私にとっては、そんなにびっくりするようなことでもないんだけど。
でも、それはずっと、トップを狙い続けられたからで。
普通に考えたら、普通にすごいことなんだな、って気づいた。
「いやそんなね。嬉しいけどさ」
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......嬉しいんだけどさ。
さっきの光景が、頭の中でフラッシュバックする。
ふわ、って微笑んだ二宮先生と、同じくらいにふわ、って頭に乗った掌。
......考えただけで、顔から火が出そう。
なんか、恥ずかしい。
あの時、私はどんな顔をしてたんだろう。
想像すればするほど、焦りに変わってくる。
「......A？どうかした？」
「いや、なんでもないよ」
......そう、冷静にならなくちゃ。
受験までは、しっかり自分と向き合っていかないと。
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......恋愛なんて、してる場合じゃないんだから。
恋愛、なんて。
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今まで、心のどこかで憧れていた恋は、こんなにもプライドの高い私を、簡単に変えてしまうと知った。
だからこそ、今はこの気持ちは仕舞っておかなくちゃ。
大事な時期でもあるし、なにより......
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私が先生に恋して、結ばれる確率なんて、月が地球に落ちてくるようなものなのだから。
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なの(プロフ) - たぴおか。さん» たぴおか。さん、初めまして！嬉しいお言葉、本当に励みになります！ゆっくり更新となりますが、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2018年2月12日 21時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか。(プロフ) - はじめまして ！コメント 失礼します 。最近 読み始めたのですが 、とっても好きになりました ！！ これからも更新 待ってます ！ (2018年2月11日 11時) (レス) id: 7c7e156c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2016年7月13日 20時
