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相葉さんは、全部、わかってるのかもしれない。
私と、他の4人の関係性の変化にも、その時々で、気づいていたんだろうな……
「……俺らは、プライベートには、干渉しない主義だからさ。相談に乗ろうにも、俺から声をかけるわけにはいかないし……ましてや、俺の思い込みだったら、それこそマズイし」
相葉さんは、ずっと、私のことを気にかけてくれていたんだ。
……私が気づいていなかっただけで、4人との関係に悩む私を。
「でもさ……あの大阪の日、Aちゃんが酔っちゃった時、たまたま俺が隣にいて……覚えてないかな」
「相葉さんの隣にいたことまでは、覚えているんですが……」
「そうだよね……その時、Aちゃんがしたことは、覚えてないんだよね」
「はい……」
……松本さんが教えてくれたこと以外に、まだあったのかな。
確かに、相葉さんになんと言ったのか、という質問しかしていないから、そうなのかもしれないけど……
頭の中で考えを巡らせていると、相葉さんは、小さく、囁くように言った。
「たぶん、酔ってたからだと思うんだけど……俺の首に、手を回してきてくれたんだよ」
「……え！？」
相葉さんの首に、手を回した……！？
私、『お兄ちゃんみたい』と言っただけでなく、そんなことまでしていたんだ……
「ごめんなさい……迷惑かけっぱなしで……」
「ううん、そうじゃなくて……こんなこと言うと、Aちゃんを困らせるだろうから、今まで、言えなかったんだけど｣
……低めの声が、耳に直接入ってくる。
急に、心拍数が跳ね上がったように感じられた。
「俺……Aちゃんが、好きなんだ……応えてくれなくていいから、許して……」
……あまりにも、切ない。
応えなくていい、だなんて……
私が何も言えずに黙っていると、相葉さんは、話を続けた。
「あの時……首に手を回した、っていうか、ほとんど抱きついてくれたような感じだったの。でも……俺は、Aちゃんにとっては『お兄ちゃん』だから、これは、『妹』として甘えてくれてるのかな……って」
……相葉さんに、そんなふうに思わせてたのか。
私は覚えていないから、いつも通りに接しようとしても、困らせてしまっていたんだな……
背の高い相葉さんの腕の中で、上がる息を整える。
……そうか、私は、相葉さんの優しさに甘えていたんだ。
4人の気持ちを知りながら、私を気遣ってくれた、その優しさに。
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akane2942(プロフ) - はじめまして。嵐さんロスで5人の小説を探していたところ、素敵な作品に出会えて1日で読んでしまいました！ドキドキする展開が多く、楽しみながら読ませていただきました。学業等、プライベートを大切に、また更新していただけたら嬉しいです。楽しみに待っています！！ (2021年1月8日 23時) (
レス) id: 869dcd25b4 (このIDを非表示/違反報告)
LKmama(プロフ) - ゆっくり(^^) ご自分のペースで(^^) また読ませていただける日を楽しみに待っています(^^) (2020年10月15日 18時) (レス) id: 3dceac6b69 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅるーむ - 初めまして。たまたま見つけて読ませてもらったんですけど、すっごく面白くて続きが気になります…！時間あるときにまた更新してくださると嬉しいです。更新されたら飛んで見に来ます！ (2020年3月23日 22時) (レス) id: 4b4c4f73c8 (このIDを非表示/違反報告)
さーやん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼致します。ひょんなことからこの作品に出会い、1日で最新話まで読破しちゃいました。作品の雰囲気、作者さんの表現力がとても素敵です！続きを楽しみにしております！ (2020年3月5日 10時) (レス) id: b7052756db (このIDを非表示/違反報告)
ゆるる - 一日でぜーんぶ見入ってしまいました…！続きの話早く見たいです。待っています！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 66a8b92992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2019年12月6日 19時
