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「……ね、A」
「は、はいっ」
突然呼ばれた自分の名前に、一瞬、反射的に返事をする。
誰に呼ばれたかもわからなかったけど、声のした方をぱっと見ると、二宮さんがニヤニヤと妖しい笑みを浮かべていた。
「……翔ちゃんとAって、仲いいよね」
「そ……そうですかね」
……だめだ。動揺を隠しきれない。
二宮さんは、勘が鋭いというか、人の小さな変化に気づくことが多い。
さっきも、飛行機の中で、こっちを見ていたような……
「Aは気が利くし、一緒にいてすごく安心するからさ。俺は信頼してるけど、ね」
櫻井さんが、私に視線を合わせながら、二宮さんに言う。
私はどうしたらいいのかわからなくて、手に持っていたお茶を、飲むしかなかった。
「俺もそう思う。Aちゃんて、本当に真面目だし、相談しても真剣に考えてくれるし……」
すると、缶ビールを飲んでいた松本さんが、口を開いた。
ほろ酔いなのか、少し頬が紅潮していて、表情も柔らかくなってる。
トン、と、空になった缶を机に置くと、今度は櫻井さんに向かって喋り出した。
「翔くん、Aちゃんのこと、独り占めしちゃダメだよ……」
そう言ったかと思ったら、ふふ、と笑って、目を閉じてしまった。
「……ま、松本さん……？」
「あーあ、今日は早いなあ、松潤」
相葉さんが、しょうがないといった感じで、微笑ましく見ている。
その視線の先で、松本さんは、いつの間にか寝息を立てていた。
「……大野さんも寝ちゃってるよ」
ふと、二宮さんが隣を見て呟いた。
どおりで静かだと思ったら、私が来た時すでに、大野さんは半分寝ていたらしい。
飛行機であんなに眠っていたのに、まだ眠れるくらい、やっぱり疲れていたのかな。
「そんなに飲んでないはずだけど……やっぱ疲れてたんだね。今日、朝仕事あったみたいだし」
すやすやと気持ちよさそうに眠る松本さんを見て、櫻井さんが呟く。
空になった缶が、机の上に何本か置かれていた。
「しょうがないね……俺らだけで飲もっか」
眉尻を下げて笑い、相葉さんが言った。
その一言で、とりあえず大きなベッドに大野さんと松本さんを運んで、4人で飲み直すことに。
2人は半分寝惚けながら、仲良くベッドに転がり込んで、また、穏やかな寝息を立て始めた。
そして、空いた二宮さんの隣に相葉さんが移動して、二回目の宴会が始まった。
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なの(プロフ) - Kenさん» Kenさん、初めまして！嬉しいコメントありがとうございます！！たくさん更新していけるよう頑張るので、応援よろしくお願いします('∀'*) (2018年12月19日 21時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
Ken(プロフ) - 初めまして。作品を見つけて一気に読んでしまいました 。続きが気になります。更新されるのを楽しみにしてます☆ (2018年12月18日 23時) (レス) id: 6597b5370f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年12月6日 19時
