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「芸能人の方だって、私みたいな普通の人だって……人を好きになることを、ほかの人から禁じられるなんて、おかしいと思います」
「……マネージャーの立場から見たら、どう思う？」
「変わりません。相手がどんな人でも……年齢、立場、性別とかは関係なく、好きなら好きでいいんじゃないでしょうか。それを取り立てて報道するのも、私はどうかと思いますけど……」
マネージャーという仕事に就いてから、ずっと思っていた。
どうしてそんな、『スキャンダル』として世の中で扱われてしまうのか。
……本人たちだって、そっとしておいてほしいはずなのに。
思わず、ぺらぺらと喋ってしまった。
ふと我に返って櫻井さんの表情を伺うと、なぜか微笑んでいた。
「じゃあ、俺が今、好きな人がいる……って言ったら？」
「え……？」
今、好きな人が……いる？
そう言うってことは、私の仕事には、気がついていない、ということ？
頭が混乱する。
そういうものだ、と思っていたのに、実際に本人から言われると、なぜか胸に穴が空いたような気持ちになった。
櫻井さんに、恋人がいないなんて、心のどこかで思い込んでいたのかな。
……私、ショックを受けているのかもしれない。
初めから、わかりきっていたことなのに。
思わず動揺してしまったけど、毅然とした態度を装ってみる。
「……そうなんですか。でも……変かもしれませんが、私はいいと思います。それは、皆が等しく持っている、自由な権利です」
……声の震えは、強がってみても、どうしようもなかった。
どれだけ自分の気持ちに逆らってみても、本心は隠しようがない。
……私、櫻井さんのこと、好きだったのかもなぁ。
そう思えてしまうほどに、心が揺らいでいた。
「……だったら、まだ俺が、その相手に告白してない……片想いのままだ、って言ったら？｣
……どういうこと？
もう、あまりにも動揺しすぎて、言葉の意味がすぐには理解できなくなっていた。
「A……」
半分、涙目になっていたと思う。
櫻井さんに名前を呼ばれるだけで、心が苦しくなった。
そして思わず、目を逸らした瞬間。
「……俺が、Aのこと好きだって言ったら、受け入れてくれる？」
「……え？」
今、なんて言った？
逸らした視線を、もう一度櫻井さんに向けると、今までに見たことのないくらい、真剣な眼差しをしていた。
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なの(プロフ) - Kenさん» Kenさん、初めまして！嬉しいコメントありがとうございます！！たくさん更新していけるよう頑張るので、応援よろしくお願いします('∀'*) (2018年12月19日 21時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
Ken(プロフ) - 初めまして。作品を見つけて一気に読んでしまいました 。続きが気になります。更新されるのを楽しみにしてます☆ (2018年12月18日 23時) (レス) id: 6597b5370f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年12月6日 19時
