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あの繋いでくれた手に、きっと意味は無かったんだろうな、って……
肩にもたれてくれたことが、どこか嬉しかったんだけどな。
……まあ、私は単にマネージャーなのであって、そこに特に意味があるわけがない。
そこに偶然、いたからなんだろう。
「……A」
「は、はい」
未だに目は伏せたままで、低いトーンで名前を呼ばれた。
……どうしてだろう、なんだか、緊張する。
「……質問しても、いいかな」
「何でも、どうぞ」
この流れで……質問？
謎の緊張感に、心臓の音がそのまま聞こえてきそうなほど、ドキドキしていた。
「Aは……俺らみたいな人の、『恋愛』って、どう思う？」
「え……？」
……まさかの、ド直球だった。
この流れからして、そんな話題が出てくるって……
「えっと、例えば、どういう……」
「そうだなあ……さっき、誤解が生まれる、って言ったでしょ。その誤解って、大概が『熱愛報道』みたいなやつになって出てくるんだよね」
櫻井さんは、私の言わんとしていたことがわかっていた。
何かと、芸能人のスキャンダルを狙っている記者の人達にとっては、含みを持たせた言葉は、全てそれとして解釈されてしまう。
誰かと一緒だった、というのが、例え友だちだったとしても、指先ひとつで『恋人』に変えられてしまう。
……自分の身を守るため。
余計な詮索は、されない方がいいに決まってる。
「……じゃあ、質問変えよっか」
黙ったままの私に、櫻井さんがまた、真っ直ぐに目を見て言う。
「……俺みたいな人たちが、人を好きになることって、どう思う？」
……バレたのかな。
私の、本当の『仕事』が。
『恋愛事情』が原因で不仲だと言われていて、それで私が送り込まれたわけだけど……
自らそんな質問を投げかけるなんて、もう、わかっているのかな。
それとも、逆に全く疑われていないかの、どっちかだ。
「……私がこういうことを言うのは、おかしいと思うんですけど……私は、いいと思います」
私も、櫻井さんの目をじっと見つめる。
どうして、こんな質問をするのかは流石にわからないけど、こうなったら、思ってることを伝えるしかない。
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なの(プロフ) - Kenさん» Kenさん、初めまして！嬉しいコメントありがとうございます！！たくさん更新していけるよう頑張るので、応援よろしくお願いします('∀'*) (2018年12月19日 21時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
Ken(プロフ) - 初めまして。作品を見つけて一気に読んでしまいました 。続きが気になります。更新されるのを楽しみにしてます☆ (2018年12月18日 23時) (レス) id: 6597b5370f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年12月6日 19時
