大ちゃんってよんでねっ！？(ar×in)６人組シリーズ(１)

大ちゃん１ ページ1

高校の入学式から、早２カ月ブレザーにも慣れ夏服に替わる６月のある日・・・。

元気が取り柄のオレ、出席番号１番！有岡大貴は
今日も元気いっぱい教室のドアを開ける＿＿＿＿＿＿。

　「おっはよーーしださぁぁんって誰やねーんっ！！」

・・・・まぁ・・こうやっていつも朝すべる・・。

ここは男子校だからムサイけど、なんだかんだで毎日楽しい

クラスメートの山田が
　「っつーか、お前が誰やねーんっ！！」とツッコミを入れてくれる

「あっ山ちゃん、おっはよー」“しださーん”と言おうとして
山ちゃんに止められる・・・・・。


「いやー大ちゃん・・お前ホントにハートが強いな・・
　バカで尊敬するよ・・そこだけ。。」

「おいっ！！そこだけってなんだよっ！」
なんて楽しいやり取りをしつつ自分の席につく・・・・。


一番後ろの窓際の席で、すげぇ気にいている。
サボれるしー早弁できるしー寝れるしー
・・サボるのと寝るの一緒かっ！！

あとは・・・。
オレの席の前に・・伊野尾くんが座っている・・。

・・まぁオレの心の中では“いのちゃん”と勝手に呼んでいる・・。
ちょっと・・キモイ・・？

入学式から２カ月経つのにしゃべった事あんまり・・ない・・。
“いのちゃん”は出席番号だってオレの次だし、席はオレの前だし・・
・・まぁ・・背の順は違うけど・・(チビってゆーなっ！)
色白でスラっとしてて髪の毛がフワフワで・・・・。
・・いつも、ボーっとしてたり本を読んでたりしている。

授業中に開けた窓からの風で
“いのちゃん”の髪の毛がフワリとして
いつもお花みたいな香りが鼻をくすぐる・・・・。

ほわ〜んとした、とても幸せな気持ちになるんだ＿＿＿＿。

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