EXO_YourName_4_D.O.(by:micky!!) (ページ8)

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page_158_You and I ページ8

「あ、はい・・・それはまだ」

「そう・・・彼と話し合って決めていただくのがもちろん一番なんだけど
あなた、もう30代だから、今の時期の中絶は少しリスクが高くなるの・・・その、将来的にね」

先生はそういうと、ニコッとまた優しく微笑んで
私の目を見つめた

「授かった命は大切に、私はそう思うけど・・・
また、近いうちにきてください。
もし初期中絶をお考えならあと2週間もないので・・・1週間後に一度、診察を受けに来てくださいね
できればその時までに、きちんと彼とお話しして
結論をしっかり出してから、来てください」

はい、持って帰ってね
と、エコー写真を渡されて

「ありがとうございました」

と、いうと

「お大事にね。奥の部屋で点滴してから帰ってくださいね」

と、また優しく微笑んでくれた

エコー写真を見てると
現実なんだ、と実感する

・・・ここからどうしようか

ギョンスのこれからのことを思うと
もちろん産まないほうがいいのはわかってる
痛いほどよくわかってるんだけど・・・

だけど、内診で初めてこの子をこの目で見た時から
きっと私の心は決まっていた
そんな気がする

「・・・産みたい」

その気持ちしかなかった

長い長い点滴を受けて
タクシーで家に帰る

早くギョンスに話さないと
これがどんな結果になるとしても
受け入れるしかない

わかっているけどやっぱり怖い

だけど私は一人じゃない・・・

ギョンスとさよならしなくてはいけなくなっても
仕事も今まで通りできなくなっても

私は一人じゃない

そう思うとなんだか少し強くいられる気がした