EXO_YourName_4_D.O.(by:micky!!) (ページ13)

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page_163_You and I ページ13

「A、なにいってんの？」

ギョンスの声が頭の上から聞こえる
気づけば、ぎゅ、と抱きしめられていた

「・・・当たり前じゃん」

「え？」

「Aにそんな風に思わせてごめん。僕も急なことでびっくりしたけど、でも、純粋に嬉しいよ？
・・・そりゃ悩むことはたくさんあるし会社からも何て言われるか・・・
でも、嬉しいよ。大丈夫、僕が責任持ってAと子供を幸せにするから。守るから・・・」

「ギョンス・・・本当？」

「簡単なことじゃないよ、わかってるよ。でも大丈夫。なんとかする。・・・だから泣かないで・・・」

ギョンスの声が耳に直に伝わって
温かい胸の中で、心臓の音が聞こえる

「ありがとう・・・」

「うん、こちらこそ。これから大変だね、僕もAも・・・とりあえず僕、電話してくるけど、一人で大丈夫？」

「うん、わかった・・・」

ギョンスが身体を離すと
ニコッと笑うギョンスの顔が見えた

・・・笑ってるけど、やっぱり不安そう

・・・なんだか私も不安で、怖くて・・・

ギョンスの背中を見ながら、ため息を吐いた

これからどんなに大変なことが待ち受けてるか・・・

少なくともEXOのファンの方達には本当になんだか申し訳ない気持ちになる・・・

だけど、ギョンスがなんとかするって言ってくれて
年上のくせに年下のギョンスのそんな言葉にホッとしてしまった自分がいた

「とりあえずスホヒョンには伝えようと思って電話したけど、出なかったから留守電だけ残したよ」

そういってソファに戻ってきたギョンスが

私の目をみて、優しく髪を撫でた

「・・・A、そんな不安そうな顔しないで」

「ギョンスも・・・」

「僕は本当に大丈夫、怖いけど・・・Aにも、メンバーにも、極力迷惑はかけないようになんとかするから・・・」

ギョンスはそういうと、ふと私のお腹に触れた

「それよりすごいね、ここに赤ちゃん、いるなんて・・・」

「あ、うん」

「正直まだ実感湧かない、夢の中にいるみたい・・・」

「夢？」

「うん、でも・・・」

私の肩を抱いたギョンスは
そのままぐいっと自分の方に寄せた

「ギョンス？」

「・・・夢なら、終わらないでほしい・・・」